過重労働をさせない管理者になろう。部下を過重労働で不幸にさせてはいけない。
どこの会社にもありそうな話ですが、過重労働は問題になりますよね。
そして労基法に違反して労働させる上司もいます。私は管理者になった時から決めていることがあります。
労基法違反したときは会社を辞める
法を犯してまで達成すべきものなんて何もないと思っています。そして、法を犯してまで達成しようという人間に成り下がったなら、現場から退くべきだと。
■ 過重労働で問題なのは過労死のリスクがあること
こんなことを書いている理由ですが、昨日こんなことがありました。
役員からこんなお達しがあったのです。
「過重労働でもし何かあったとき、家族に訴えられたら会社は倒産する」「だから過重労働はやめさせろ」
いやいや、ちょっと待て!
問題にするのは「会社の倒産」じゃなくて「社員の過労死」では?
まぁ、私が3年連続で年間1200時間以上の残業をしていても誰も止めなかった会社なので、そういう企業風土であることは知っていましたが。
■ 管理者の仕事は人を幸せにすること
そもそも、なんのために仕事をしているのか?
社会に貢献するためではないのだろうか?
社会貢献とは、自分たちの不幸と引き換えに他人を幸せにすることでは無いと思います。ですので、管理者は自分たちの幸せを第一に考え、その上で相手も幸せにすることを考えるべきだと思います。
私はたまに「管理者としての考えが甘い」と言われます。こういう考え方だからですね。感情を優先してビジネスに徹することができないのです。考え方が逆だと言う人もいるかもしれませんが、私はこれでいいと思います。この順番で考えないと過重労働は無くなりません。
■ 管理者は人の命を預かっていることを自覚すべき
私が新米プロマネに必ず指導することがあります。
「プロマネは部下を殺すことができる」
「権力の使い方を間違えるな」
ピラミッド組織は上に立つほど、凄まじい権力を持ちます。その権力は部下を不幸にすることができます。過重労働を続けさせて鬱や過労死に追いやることもできます。
だから、組織の上に立つ人は「人の命を預かっている」という自覚を持つことで、権力の使い方を自制しなければなりません。
■ 人の上に立つ人へ
組織に属する人の人生、命より重たいものはありません。
会社が存続、発展するために目先の利益は大事です。でもそれは「結果的に得られるもの」です。人生、命を重んじた結果として利益が生まれるのです。私はこの考え方で売上利益目標が未達だったことは一度もありません。
ですので、まずは人を大事にしましょう。
これが管理者にとって最大の職責です。
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