会社が退職希望者を引き留めるのは、会社を第一に考えているから。あなたの人生のことは考えていない。
全ての会社がそうではないと信じたいと思いますが、私の勤めている会社はそうなのです。というのを前置きさせてください。
私の会社では、退職希望者をいかにして引き留めるかを検討していて、それを考えるための会議があります。しかし、私は引き留めは反対です。
■ 退職希望者を引き留める目的って?
・せっかく育てた社員が抜けるのが痛い
・人財不足なので人財を確保しておきたい
・離職率を下げたい
会社側からすれば人財流出は痛いです。人を育てるにもコストがかかります。会社にとって人が離れていくのは大きな損失です。
また、一般的には離職率が低いと良い会社だと評価されるそうです。だから離職率が上がることを会社は嫌います。
■ それって会社側の言い分では?
はい。退職希望者についての会議をするときに「退職希望者の人生」が議題になることはありません。議論の一部を切り抜けばこんな感じです。
・どういう人が、どういう不満を持って会社を辞めていったか?
・30代前後の人が、給料に不満を持って辞めていった。
・ゆとり世代とはどう接するべきか?
・怒られることには慣れていないので怒らない。
あくまでも退職者を出さないためにどうするか?だけが議論の観点です。「退職希望者にとってベストな選択は何か?」は考えていません。
■ 会社は社員の人生を考えてはいない
・辞めてもリスクがあるよ
・転職先でうまくいくとは限らないよ
・ここに残った方が安定しているよ
引き留められる人はこんな感じで「会社に留まる方がお得」ということを言われるのではないでしょうか。退職希望者に退職したい理由も聞きますが「引き留めることを前提」として話を聞くので、決して親身なアドバイスはありません。
私は「退職して新しいことに挑戦したいと思う人であれば、その道に進むのを応援してあげてもいいのでは?」と上司に進言したら、全力で却下されました。
■ 辞めると決めたなら引き留められても辞めた方がいい
親身に相談に乗ってくれる会社もあるのかもしれませんが、そうではないなら、自分の判断を信じて辞めた方が良いと思います。決して会社はあなたのために引き留めているわけではありません。
■ 他の会社もこうなんだろうか・・・
私は社員の意志を尊重すべきだと思います。その人の人生にとって退職がベストな選択なら、快く次の人生に送り出してあげるべきだと思います。退職するその日までは社員なんだから、人生のサポートをしてあげてもいいのにな、と思います。
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