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作業規模はプランニングポーカーで楽しく見積もる
■ プランニングポーカーとは
大きな特徴は以下2点です。
・チームみんなで見積もる
・相対見積もりである
チームみんなで以下のようなカードを使って見積もります。
相対見積もりというのは、通常の見積もりであれば「このタスクは○時間かかる」のように見積もりますが、プランニングポーカーでは「このタスクは、あのタスクより難しい/簡単」で見積もります。
プランニングポーカーで使うのはフィボナッチ数列です。上述のカードにはフィボナッチ数列の数字が記載されています。
フィボナッチ数列とは「1、2、3、5、8、13、21・・・」という、自身と自身の一つ前の数字を足して次の数字を求めた数列です。(自身が2の場合、2+1で次の数字3が求まります)
この数値を使ってタスクに重み付けをしていくのがプランニングポーカーです。
■ プランニングポーカーでの見積り方
例として、野菜炒め定食を作る場合の見積もりをします。プランニングポーカーに参加する人は野菜炒め定食作りプロジェクトに参加する人です。
野菜炒め定食作りプロジェクトのタスクは以下とします。
・米を研いでご飯を炊く
・野菜を切る
・野菜を炒める
・味噌汁を作る
まずは基準となるタスクを決めて重みをつけます。例えば、「野菜を切る」を基準タスクとします。この基準タスクの重みを「5」とします。
そして、他のタスクは「野菜を切る」より「簡単」か「難しい」か「同じ」かを考えます。簡単ならどれくらい簡単なのか?難しいならどれくらい難しいのか?をポイントで表現します。
基準タスクが決まったらファシリテーターなどが以下のように声掛けをいます。
みなさん、「味噌汁を作る」は「野菜を切る」より簡単でしょうか?それとも難しいでしょうか?考えてください。
ここで全員で考えます。
あなたはここで「難しい」と判断したとします。では、どれくらい難しいのか?野菜を切るより「3倍くらい難しい(3倍くらい時間がかかりそう)」と思えば「13ポイント」か「21ポイント」が候補になります。
13ポイントだと約3倍だけど、21ポイントだったら約4倍か。
さすがに4倍ではないから「13ポイント」かな。
こんな感じでポイントを算出します。全員が考え終わるとファシリテーターが以下のように声をかけます。
では、カードを出してください
ここで、自分が考えたポイントが書かれたカードを全員が一斉に出します。
意見が一致しない場合、一番大きい数字を出した人と、一番小さい数字を出した人にその理由を述べてもらいます。その上で再度全員でカードを出し合います。これを数値が一致するまで繰り返します。
これを繰り返して全てのタスクにポイントを振っていきます。その結果、以下になったとします。
米を研いでご飯を炊く(2ポイント)
野菜を炒める(8ポイント)
野菜を切る(5ポイント)
味噌汁を作る(13ポイント)
■ 実際にかかる時間はどうやって算出するのか?
実際に基準タスクである「野菜を切る」をやってみます。その結果「10分」かかったとします。つまり「1ポイント=2分」だということが分かります。では4つのタスクを消化するのにかかる時間は?
「28ポイントあるから56分かかるだろう」
このように、「難しいか簡単かの比較で見積もる」「1つの実績を元に作業時間を見積る」ということから、全体の作業時間を見積もることができます。
■ プランニングポーカーで得られるメリット
・作業内容の認識合わせができる
・見積もりの押し付け感がない
・楽しい
上記のような流れで見積もりますので、作業内容について具体的に会話することにもなりますし、開発メンバーも見積もりに参加しているため、上司に落ち着けられて作業をさせられている感がなくなります。
また、何よりもチームでワイワイ会話しながら見積もりをするのでとても楽しいです。チームとしての一体感も増します。
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