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Don't just do agile, Be agile!

日本でバズワードしている単語として「アジャイル」があります。アジャイルという言葉を聞いたことのある人は多いと思いますが、「アジャイルがなんだか言えますか?」という問いに明確に答えられる人は少ないかもしれません。

■ アジャイルでよくある誤解

・一週間ごとにリリースすればいい
・設計書は書かなくていい
・残業しなくていい
・リーダーはいなくていい

言葉の端だけを捉えれば全くの外れとは言い切れませんが、本質的な部分ではありません。

■ アジャイルとは

不確実(わからないこと)を効率よく減少させられる状態

ここでポイントなのは「状態」であるということです。

よく聞くのは「アジャイルをやる」という発言ですが、アジャイルは状態であるため「やる」ではなく「なる」ものです。そのため英語では以下のように表現します。

Don't just do agile, Be agile!
アジャイルをするな、アジャイルになれ!

■ なぜアジャイルなのか

変化が激しい現代において中長期的な計画を立てるのが難しいというのがあります。日々状況が変化するため、想定外のことやよくわからないことが次から次へと襲ってくるので、それら素早く対応することが求められます。

つまり「不確実な状態に素早く対処する」ことが求められており、それを実現する方法としてアジャイルのプラクティスが適しているということです。

■ 不確実なことを効率よく減少させるには?

・無駄の削除
・エンパワーメント

私は大きくこの2点だと思っています。

無駄の削減とは「バリューの提供に直結しないものを排除する」ことです。例えば、社内業務には多くの無駄がありますし、開発の過程で作成するドキュメントの中にも不要なものはあるかもしれません。

また、エンパワーメントとは「チームメンバーの力を合わせて問題に対処していく」ことです。以前までのようにリーダーが1人で最終判断できるほど、簡単な状況ではなくなっています。

複雑な問題についてはチームメンバーの力を結集して対処していくことが、もっとも問題を素早く解決する手段になります。

■ アジャイルを正しく理解して組織改革を

私はアジャイルを組織論だと思っています。よくあるアジャイルのプラクティスを適用すればアジャイルになるわけではなく、組織の意識改革があってアジャイルのプラクティスが活きます。

唐突に「今日からみんなで問題に取り組もう!」といってもメンバーがついてこられません。「アジャイルというのはどういうものだ」というのを組織のメンバーと共有することからアジャイルの第一歩は始まります。


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