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標準化、ナレッジ化だけでは組織は成長しない。尖った人材を育てなければ強くなれない!

今月は昇進試験のラッシュです。若手社員の主張をいっぱい聞ているのですが、「う〜ん」と思うことが多いです。

■ 標準化、ナレッジ化を崇め奉り過ぎ!

最近の若手社員のほぼ全員と言っても過言ではないくらい、標準化とナレッジ化の話が出てきます。

「ナレッジ化」をすれば誰でも作業ができるようになります!
「標準化」をすれば誰でも作業ができるようになります!
これで属人性は無くなります!

というのが、若手社員の主張です。

■ 属人性は無くならない!

どんなに完璧なナレッジがあったとしても、標準化がされていたとしても、それを使うのは結局のところ人なのです。

例えば、その優れたナレッジを見ない人がいたらどうなりますか?

設計書を見ずにコーディングする人もいますよね。
マニュアルを見ないで電化製品を使う人もいます。
そもそも、ググらない人もいます。

「ナレッジがあれば有識者はいらない」と言っていた社員との会話です。

私「Javaでわからないことがあったらどうするの?」
若手「有識者に聞きます!」
私「ググれ!」

このように、どんなにナレッジ化したところで属人性は排除されないのです。

■ ナレッジ化、標準化は重要。でも属人性も重要!

属人性が無くなることが正義のように思う若手社員が多いのですが、発想が極端すぎます。結論、バランスです。

ナレッジ化、標準化は組織レベルの平均値をあげてくれます。
属人化は、組織レベルの上限値をあげてくれます。

例えば、クリエイティブな仕事は基本的に属人化します。アイディアの出し方なんてナレッジ化出来ませんからね。

■ 金太郎飴を作るのはやめよう!

最近は、失敗を許さない風潮があります。ですので何かに頼りたくなったり、他の人と違うことをしたくないという意識があるのかもしれません。

その結果、組織の人材が金太郎飴のようにみんな一緒、人が標準化されてしまったような印象を受けます。

■ 尖った人材になろう!

若手社員と話をしていても「自分はこう考えている!誰がなんと言おうと自分が正しい!」という我の強い人がいなくなりました。

尖っていると生きにくい組織でもあるのかもしれませんが、尖った人がいないと組織は成長しません。また、平均的な人の代わりはいくらでもいます。

替えの効かない人材は尖った人材です。尖った人材がクリエイティブなことをして組織のレベルを引き上げます。ですので、若い社員にはぜひ尖ってもらいたいと思います!

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