Takashi*Saito

理学療法士です。整形外科でプロスポーツ選手から多くの依頼を受けて治療、コンディションシ…

Takashi*Saito

理学療法士です。整形外科でプロスポーツ選手から多くの依頼を受けて治療、コンディションシングを行なっています。また、子供から高齢者までの痛みと動きの改善が普段の仕事です。このnoteを使って専門家の知識を一般の方が使えるようにと思っております。

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最近の記事

Grip×shoulder

P:27名の健常者 平均年齢19.8歳 I:握力評価は上肢のポジションが①neutral②90度外転③90度外転、90度外旋の3パターン 肩関節外旋筋力は上肢のポジションが①neutral②90度外転③90度外転、90度外旋の3パターン O:手の握力と腱板筋活動との間には正の相関が示された。 握力は全身の筋力と関係する。肩関節疾患では、握力とどのように関わりがあるのかは重要な気がする。特に、腱板断裂と凍結肩では違いがあると考えている。 追記:立位、座位、仰臥位、側臥

    • Grip and Shoulder Strength × RCT

      握力とRCTは関係するのか? P:25歳から75歳 43名RCT患者 I:simple shoulder test(SST)、single Assessment Numerical Evaluation(SANE)、American Shoulder Elbow Surgeons score (ASES)、Visual Analog Score(VAS), Veterans RAND(VR)12-item mental scale.VR12は20人のみ、QuickDASH

      • 肩関節機能

        肩関節は様々な関節により動いているため、機能障害が起きた時に問題点が分かりにくく、理学療法士にとっては厄介な関節である。 では、肩関節の特徴はなんであろうか?どの関節でも同じであるが、その関節の特徴を知ることは、その関節の機能を知る上で重要となる。 肩関節の特徴は広範囲動く事であると思うが、広範囲動くための守る機能が優れている事である。肩関節の特徴は肩甲上腕関節を動かさないように動かす、肩関節複合体としての優れた機能である。 上司の能力は掴む、支持、推進、バランスな

        • 腱板断裂

          腱板断裂は肩関節疾患では、ポピュラーな疾患であるが、その病態はいまだに明らかになっていない。 若年層は手術療法が一般的、まずは保存療法という考え方も間違いではない。経験的にこのぐらいは手術というものは多いが、手術するかどうかは担当医により変化することが多い。 治療選択には様々な研究がある。Kukkonenの研究ではどれも差がないとの報告である。また、理学療法では、2年後に断裂サイズが大きくなる可能性があるとの報告やRepairした方がASESやCSなどが高いとの報告も

        Grip×shoulder

        マガジン

        • 肩関節セミナー
          3本
        • RCT論文
          1本
        • 足 seminar
          3本

        記事

          拘縮肩

          理学療法士が機能を考えるときは病態の機能を考える前に機能から病態をみるということが重要となる。機能から病態をみることで、医療の中の理学療法士としての役割がより生きるであろう。 拘縮肩の定義は本邦では、2020年に肩関節学会で上記のように定められた。特発性のものは凍結肩、2次性のものは2次性拘縮肩とよぶ。 凍結肩は主に上記の3つのphaseに分かれるが、基準となるものは現状はっきりとはしていない。 肩関節を守るために、肩関節の動きを止める。どのように止めるか? 胸郭

          Kuhn 2013 RCT 理学療法の効果

          これから読んだ論文をまとめるのにノートを使おうと思う。自分の記録なので人に伝えるわけではないから、自分がわかるようにまとめる。 Effectiveness of physical therapy in treating atraumatic full-thickness rotator cuff tears: a multicenter prospective cohort study John E. Kuhn, MD, MS*, Warren R. Dunn, MD,

          Kuhn 2013 RCT 理学療法の効果

          足部 運動連鎖

          理学療法士の役目の一つに機能障害を改善させることがあります。 整形外科のクリニックで外来患者をみていると、病態の知識とそれに対する理学療法では対応のできない患者に多く遭遇します。 例えば、MRIで脊柱管狭窄症と診断されているが、脊柱管狭窄症の症状と一致するのは痛みの出ている部位だけで他に症状がない人、こんな人はとても多いんです。 そんな場合、身体の機能をみていくと、人間の最大の特徴である二足での立位姿勢が大きく崩れていることがあり、このバランスが治ることで、痛みが減るな

          足部 運動連鎖

          足部の機能解剖2 〜距骨下関節運動連鎖〜

          ・距骨下関節のもう一つの特徴は運動連鎖の拠点となる 距骨下関節が回外していると下腿骨は外旋、大腿骨は内旋、骨盤は前傾する。 距骨下関節が回内していると逆に下腿骨は内旋、大腿骨は外旋、骨盤へ後傾する。 ・歩行時における運動連鎖 (heel contact) 踵接地時にSTjtは回外している。回外から回内することで衝撃吸収をする。さらに、STjt回内することで、下腿骨が内旋する。下腿骨の内旋はscrew home movementで外旋して膝関節を伸展でロックしている状態

          足部の機能解剖2 〜距骨下関節運動連鎖〜

          足部の機能解剖1 〜距骨下関節の臨床応用〜

           足部の機能解剖は非常に複雑である。しかしながら、2足歩行のヒトを相手にする場合、唯一、床に接する足は非常に重要な部位である。 どの関節でも機能解剖を考えるのに重要なのはその関節の機能的な特徴を考えることである。足であれば、地面に接地しており、2足で立つこと。歩行時に使用されることである。ここを踏まえると、特徴は支持性、衝撃吸収、動作性である。 特に距骨下関節(以下、STjt)で重要となる考え方は柔らかい足と硬い足です。この機能が、支持性と衝撃吸収に大きな影響を与える。

          足部の機能解剖1 〜距骨下関節の臨床応用〜

          内観と痛み

          内観とは 自分のことに意識を向けること 多くの人は自分のことがわかっていません。 どんな姿勢、動きをしてる? 声は? 心身の疲れは? 自分のことってわかっているようでわかっていない。 自分のことをわかることは自分に優しくなること 自分に優しくできると人にも優しくできます。 痛みのある人は自分を内観できな人が多いです。 自分の内側に耳を傾けること必要ですよ。 たかし

          内観と痛み

          痛みが続く人

          私が思う痛みの取れない人の特徴 1、運動しない 2、食事が悪い 3、睡眠が悪い 今回は1、運動しないについて解説 慢性疼痛と言われている長く続く痛みに最も効く治療は有酸素運動と言われています。筋肉の血流量が低下するとそれだけで筋肉は痛みが出ます。 では、筋肉の血流量を増やす方法はなんでしょう? それが運動です。筋肉を使うのには血液が必要なので運動すれば筋肉に血液が流れます。ちなみに運動していないと内臓に血液が流れます。 また、整形外科患者の痛みの多くは生活習慣

          痛みが続く人

          運動 食事 睡眠

          整形外科で仕事をしていると 同じ症状でも とても簡単に痛みが取れてしまう方と なぜ、痛みが取れないんだと頭を悩ませる患者がいます。 一番の原因は運動・食事・睡眠です。 運動量が少なすぎる方と食事の内容が悪い方は 本当に治りにくいのです。 このような方はその場で痛みがほとんどなくなっても、 組織の治癒がうまく行きにくいので症状が改善しきらないのです。 この辺を考えるとわかるのですが、 高齢者を治療する事はスポーツ選手を治療するより難しいです。 痛みが治りに

          運動 食事 睡眠

          肩こり

          肩こりは 有症状 女性では1位、男性では2位と とても多くの方が悩んでいる症状です。 肩こりの改善方法は様々で ブログやyoutubeなどで調べれば色々なストレッチが紹介されています。 しかし、 これ効いた!!っていうのありましたか? その時は良くても結局ダメ… そんなものが多くありませんか? なんででしょうか? それは肩こりの原因が様々だからです。 姿勢、目の疲れ、足のむくみetc 私が一番オススメなのは 歩く事です。 できたら何も持たずに

          歩く

          exercise is medicine という言葉があります。 運動が薬という事です。 これを裏付ける研究もあり、 そちらはまた今度ご紹介します。 医療現場で働いていると 明らかにわかる事! 運動してる人程よく治る。です! また、慢性疼痛と言われる 長く辛い痛みも 有酸素運動が一番効果的と言われています。 そして、下記サイトの医療保険 歩けばお金が返ってくる!! https://www5.tmn-anshin.co.jp/arukuhoken_sp

          俯く

          俯く(うつむく) 下を見ている姿勢です。 鬱病の方も俯いた姿勢をとります。 精神が病的な状態になると ヒトは姿勢もそれを表す状態となります。 だから、姿勢が変わると ココロも変わることがありますが… ココロが変わりたくなければ、 幾ら姿勢を変えようとしても 変わらないのです… ですから、セラピストは 心身両面からのアプローチが必要です。 心配事がなくなるだけでも 気分が晴れて、動きが活き活きとします。 そして、時には立ち止まり、 相手が進むのを待