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映画のかんそう(11)

twitterに垂れ流した映画の感想を集めてみた第11だん。
主に映画はTVの、深夜とかテレ東の昼間にやっているのとかを録画して、真夜中にひとりで観ています。
基本的に1映画1ツイート。

127時間(2011年)
127 Hours (2010)

映画『127時間』観た。キャニオニングの最中に滑落して岩と岩壁に腕を挟まれ身動き取れなくなった登山家の、サバイバルと生還の実話を元にしたお話。音楽と映像の軽妙なスタイリッシュさと、脱水症状と絶望感でじわじわと正気を失っていく様子の、凄まじいまでのギャップに震える。

映画『127時間』ほぼ全編一人芝居しているジェームズフランコの顔の演技がすばらしい。岩に腕が挟まれたときの理不尽と絶望に打ちのめされた表情、脱出を試みるも巧くいかず苦悶する表情、妄想と幻覚で一時的に苦痛を忘れた安堵と恍惚の表情、覚悟を決めて最後の手段に討ってでる決死の表情。凄えよ。

映画『127時間』痛々しいシーンがとことん痛々しいのがまた。岩と岩壁の間で半ば磨り潰された手の血と肉片らしきもの。なまくらナイフを突き刺したものの骨に行き当たって逡巡する様子。自ら腕の骨をへし折るときのやたらデカイ音×2と形相。そして遂に、遂にウワァアアーーッ!!(限界)

フライトナイト/恐怖の夜(2012年)
Fright Night (2011)

映画『フライトナイト/恐怖の夜』観た。リメイクだ。コリンファレルが吸血鬼役で大丈夫かと心配したが、かなり良いぞ。粗暴でタフでセクシー、割と無計画で欲望に忠実、手っ取り早く直接的な暴力でゴリ押すタイプのストレートな吸血鬼が、妙にはまり役。不死を良いことにやりたい放題でとても良い。

16ブロック(2006年)
16 Blocks (2006)

映画『16ブロック』観た。主人公のしょぼくれた中年刑事、誰かと思ったらブルースウィリスかよ。すげえ、全くブルースウィリスに見えない。やる気も余裕もなく、腹はつきだし、少し動いただけで息切れと動悸、宿酔で顔色も悪く変な汗かいてる。ブルースウィリスらしさを完全に殺した演技に思わず唸る。

映画『16ブロック』序盤に一瞬、銃を構えたほんの一瞬だけよく知ったブルースウィリスに戻るが、後はだいたいポンコツ。惰弱ポンコツ中年刑事が、一握りの良心にしがみついて、必死に駆けずり回るお話。面白い。

レヴェナント:蘇えりし者(2016年)
The Revenant (2015)

映画『レヴェナント:蘇えりし者』観た。アメリカ西部開拓時代の伝説の罠猟師ヒューグラスの、サバイバルと復讐の物語。割と血みどろで容赦なく人が死ぬ。グリズリーに襲われ瀕死の重症を負ったディカプリオが、飢えと極寒に耐えながら80マイルを踏破し、報復を果たす。全編地味で寒々しいが好き。

野獣教師(1996年)
The Substitute (1996)

映画『野獣教師』観た。傭兵が代理教師として高校に潜入し、荒れた生徒達と戦ったり心を通わせたりする。割と面白い。ギャング高校生達のリーダー、マークアンソニーの目付きがヤバい。傭兵教師トムベレンジャーは野獣よりかむしろ紳士だが、唐突に忍者の技だの手裏剣だのを使ってくるので極めて危険



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