3次元センサReal Senceが生産終了

こんにちは~組み込みエンジニアの滝象540です。
ちょっとびっくりニュースが飛び込んできました。

IntelがRealSenceの販売を終了するようです


Realsenseって?

Intelより販売されている3次元センサーです。おそらく最も使われている3次元センサーだと思います。開発環境が整っていますが、安い分華奢な作りで壊れ易い印象です。産業用というよりは、研究開発中の試作用といった方が良いかもしれません。


なんで生産終了するの?

Intelは、コア事業に経営資源を集中するためにニッチ分野のRealSense事業から撤退するようです。

仮に1台2~3万円のRealSenseが年間10万台売れると20~30億円の売り上げですが、9兆円を超える売り上げがあるIntelからすると、RealSense事業はニッチもニッチな分野なのだと思います。

産業用機器が年間10万台売れたらメガヒットなんですけどね~

10年以上の長期使用が前提の産業用機器の中で、RealSenseの販売期間5~6年は短い印象です。

何故これほど短命なのでしょうか?

RealSenseはIntelが開発した「専用IC」を使用した3次元センサーです。IOTなどで大量使用されることを想定し専用ICを開発したのでしょうが、実際はIntelが期待したほど使用されなかったのだと思います。生産設備、研究開発、趣味ではそれほど数が見込めません。

また、RealSense自体安さが売りで、それほど性能が高い3次元センサーではありません。次々リリースされる後発の3次元センサーに対して性能的にも見劣りしていました。そのため、RealSenseを今後も販売するなら、専用ICをバージョンアップする必要があったはずです。

Intelが新しい専用ICの開発は割に合わないと考えても不思議ではありません


RealSenseがなくなって困る人は?

RealSenseを使っている生産設備のメンテナンス担当者は慌てていると思います。RealSenseと互換性のある産業用3次元センサーはないので、今使っているRealSenseが壊れた場合の対処方法に頭を悩ませているはずです。

予備品を在庫するしかないですかね~

今回の件で、専用ICを使った3次元センサーを長期間使用することのリスクを再認識しました。


イラストについて

イラストは妻に書いてもらっています。良かったら妻のnoteも見ていってください。


最後まで読んで頂きありがとうございます。


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