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【ぽえむ】繊細な色鉛筆の世界

うつ症状や双極性障害と必死に向き合う中で、

自分の中の色んな色に気付けるようになってきた。
(回復のために気付けるようになる必要があった)



悲しさは青色

嬉しさは黄色

恐ろしさは黒色

怒りは赤色

穏やかさはオレンジ色

不安は灰色

安心は緑色

爽やかさは水色



それだけじゃない



深い悲しさは 濃い青色

一瞬の寂しさは 消えるほど薄い青色

未来まで続く恐怖は 底が見えない黒色

よぎる不安は 先のように細い灰色

晴れた空を見れば 透明感溢れる水色

寄り添いの声を聞けば 包まれるような淡い黄緑色

燃えるような赤色があれば

穏やかだが決して消えない赤色もある

弾けるような黄色があれば

水滴を落としたように滲む黄色もある




僕は病気を通じて

7色の色鉛筆セットでなく

100色の色鉛筆セットで自分を感じ、

表現できるようになってきた。




その気づきは次第に、

相手の中にある色んな色にまで及ぶようになった。



相手の繊細な色が見えれば

僕もできる限り相性のいい色で応えたい。



僕のコミュニケーションはより丁寧でより繊細になり、

より面倒でより労力のかかる作業となった。




病気をコントロールするためには、
自分の色の変化を、細かく、早く自覚することが
とてもとても
とてもとても大切だ。

そういう意味では、
数年前より確実に前に進んでいる実感がある。
(病気と上手く付き合えている実感)



でも同時に、
数年前とは違う生きづらさも感じている。



病気の真っ只中にいた時は、
あれほど違う世界を望んだのに。


いざ違う世界が見えるようになると
やはりと言うべきか、
全ての辻褄が合うわけではないのだなぁと実感する。


とはいえ、
こうして沢山の色が見えることは、
僕は、ちょっとだけ、豊かになったような気もしている。



どれか一つの色が強烈に輝く人生も素晴らしいけど、

たっくさんの色と出会い続ける人生も素晴らしいと思うのです。




なお、100色の色鉛筆セットは盛りました。
すいませんでした。
実際には24色くらいだと思います。


100色の色鉛筆セットは
自然界の全ての色を表した数だそうです。



いつか、僕も手に入れてみたいな。
世界はもっと繊細に表現されて
それは今より疲れるかもだけど、
それは今より豊かで綺麗かもなぁ。







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