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たきたてごはん
2021年4月5日 18:11
30年経っても、素敵な文章は色褪せないのだなと思った。江國香織さんの『綿菓子』はこれまでいったいどれだけの人々に読まれてきたのだろう。初版発行は、わたしが生まれるよりも5年前のことらしい。12歳の主人公が少女から女性へと変わる一歩を踏み出していくところを見届けたような気分。背伸びしているように見えるところも含めてとっても愛おしかった。可愛らしくもあり、鋭さも持つ主人公のみのりは、祖