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効果的な「気晴らし」について知っておいた方がいいこと


「気晴らし」というのは、

憂鬱な気持ちを他のことに向け発散する

という意味を持ちます。

強いストレスではなかったとしても、人間は日々それなりにストレスを感じているものです。

不安があったり忙しかったりするとその気持ちが蓄積してしまい、体調に異変をもたらすこともあります。

なので、「気晴らし」をしてストレスを解消することは大切です。

ですが、

「気晴らし」をしているつもりが、
気晴らしになっていないこともあるのです。


たとえば、ブログを書いてる最中に、気づけばついゲームをしていたり、SNSをちょこちょこ何度もチェックしたり、ネットサーフィンにはまってしまう、気づけば動画をみていた、お菓子を食べてしまう。

こういった行為は、「気晴らし」というよりも、

単に、「誘惑に負けてる」ともいいますよね。

ところが、多くの人は、これらの行為が「気晴らし」として採用してしまっているのです。

なぜなら、ゲームも、SNSチェックも、お菓子を食べてしまうのも、

すぐに快楽を得られるからです。

ですが、こういった

すぐに快楽を得られる行為は、
「効果的な気晴らし」とはいえないのです。



効果的な「気晴らし」とは


まず、気晴らしをする「目的」を考えてみましょう。

気晴らしをする目的は、

たまったストレスを発散させためでもあるのですが、

再び、やる気をリセットさせ、そこから「よし、やろう!」といった
気分転換でなくてはならない
はずです。

気晴らしをしても、やる気を取り戻せなかったら意味がありません。

あなたも、気晴らしをしたつもりが、ストレスは抜けきれず、やる気を取り戻せていないことってありませんか?

もし、あるというのなら、それは、

「効果的な気晴らし」になっていない証拠です。

では、その「効果的な気晴らし」とはいったい、
どういうものなのでしょう。

米国心理学会の調査によると、効果的な気晴らしに、

「エアロビクスや散歩など軽めの運動をする」
「瞑想やヨガをする」
「礼拝に出席をする」
「読書や音楽を楽しむ」
「家族と過ごす」
「マッサージを受ける」

などが挙げられています。

いかにも「よさげなこと」ばかりがズラリと並びましたが、

なぜこれらが、気晴らしにいいのでしょうか。

さらにいうと、ストレス発散効果もあるといいます。

まず、ゲームをする、ネットサーフィンにはまる、SNSチェックばかりしてしまう、という行為は、

その場ですぐに得られる「快楽」は大きくを感じ、
快感という名の「目先の利益」もすぐに得られます。

一方で、運動や、瞑想、読書などの行為は、

その場ですぐに「快楽」を感じるも、それほど大きなものではないし、
もっと先の未来に「効果」が得られ、利益をその場で得ることはできません。

運動をしたからといってすぐに効果はでません、
瞑想を1日や2日したからといってすぐにその効果を得ることもできません。

ですが、こういった類のモノは日々積み重ねていけば、やがては効果が出てきます。

つまり、ゲームやお菓子を食べるなどは、
すぐに利益を得ることができるが、

運動や瞑想などは、
すぐに利益を得られないということです。

どうでしょう。あなたが、気晴らしをしようとするとき、
すぐにでも効果を得られることをするか、
それとも、すぐに効果が得られないことをするか、
どちらを選ぶだろうか?

ネットサーフィンやSNSは、すぐにでも効果を得られます。

だが、散歩をしたからといって、すぐにその効果は得られません。

いわずもがな、あなたはその場で「すぐに効果が得られること」を気晴らしとして選択するでしょう。



「すぐに効果が得られること」が気晴らしにならない理由


ではなぜ、ゲームをする、ネットサーフィンにはまる、SNSチェックばかりしてしまう、お菓子を食べてしまうといった行為が、気晴らしにならないのか、その理由を説明します。

先に結論から言うと、
すぐに効果が得られることの「快楽」は、
それをする直前までしか快楽を得られない
からです。

ネットサーフィンやSNSのような、瞬間的な快楽を感じる時、
脳内から「ドーパミン」という神経伝達物質が分泌されます。

ドーパミンは、主に快感を得たときに活躍する神経で、ドーパミンを分泌させることは興奮している状態でもあるのです。

この「ドーパミン」は、瞬間的に気分を高揚させる効果はあるのですが、気晴らしをする、ストレスを発散させる効果はさほど得られないとされています。

なぜなら、ドーパミンが分泌されるのは、快楽を得られるその前、つまり、「今から快楽を得られすぞ」という快楽の行為を行う前に分泌されるからです。

ネットサーフィンや、SNSにすぐに手をつけてしまうのは、その行為をする直前に、ドバっとドーパミンが一気に分泌され、瞬間的な興奮状態になるからである。

いざ、ネットサーフィンやSNSといった行為をやっている最中は、既にドーパミンの分泌は瞬く間に減り始めるので、ネットサーフィンやSNSをして快楽を得ていると思ってしまうが、じつは興奮状態ではないといえるのです。

あなたも経験はあるはずです。
ついやってしまうその直前はすごく興奮しているが、いざその行為をしてみると、それほど快楽を感じないし、そのあと気分転換になったとは思えないということがあるはずです。

じつは、人が「誘惑」に負けてしまうのは、この気分が高揚し興奮状態になるドーパミンの「快楽の予感」が原因だとされている。

僕たちが、ついしてしまう、ネットサーフィンやSNSは、実はそれそのものに快楽を得ているのではなく、その直前に「快楽」を感じているのです。

ドーパミンによる「快楽の予感」が大きくなるものは、すぐにでも得られる利益が大きければ大きいほど、より多く分泌される。

つまり、ネットサーフィンや、SNS、ゲーム、お菓子を食べるといった行為は、すぐにでも快感という目先の利益を得ることができるので、こちらを選択してしまうのです。

これが、ついつい「誘惑に負けてしまう」原因だったりするのである。



すぐに効果が得られなくても気晴らしになる理由


ではなぜ、運動や瞑想が気晴らしになるのかを説明します。

こちらも先に結論から言うと、
すぐに効果が得られないことの「快楽」は、
それをやった直後に快楽を感じるから
です。

運動や瞑想はそれをする直前に、すごくワクワクしたり、したいしたいと興奮してしまうなんてことはあまりないでしょう?

つまり、「快楽の予感」を司るドーパミンの分泌はほどんどなく、運動や瞑想などを行ったその直後から、「セロトニン」「オキシトシン」といった気分を高揚させる脳内化学物質のホルモンが放出される。

この、セロトニンやオキトシンといったホルモンの分泌は、脳のストレス反応をシャットダウンし、体内のストレスホルモンを減らし、弛緩(リラクゼーション)効果を得るとされています。

なので、気晴らしやストレス発散には、

「エアロビクスや散歩など軽めの運動をする」
「瞑想やヨガをする」
「礼拝に出席をする」
「読書や音楽を楽しむ」
「家族と過ごす」
「マッサージを受ける」

など、一見「よさげなこと」を並べただけのようですが、
ちゃんとした理由が証明されているのです。

もう一度まとめると、

人がつい、ネットサーフィンやSNS、ゲームをする、漫画を読んでしまう、などの「誘惑」に負けてしまうのは、

それをする「直前に気分が高揚してしまう」からであり、
すぐに快楽という目先の利益を得ることができるからです。

しかし、その快感は、あくまで直前までであり、
その行為をしている最中は、快感ではなかったりする。

なので、

効果的な気晴らしをするのなら、
運動や瞑想、読書、音楽といった、その行為をし始めた直後に「快楽」を得ることで、ストレス発散効果による「いい気晴らし」ができる

ということです。

このような気晴らしや、ストレス発散法は、ドーパミンが放出されたときのように、「快楽の予感に興奮したりしない」ため、どれだけ気分転換ができたか、はっきりとはきづかないことが多い。

したがって、僕たちがこのこうな効果的な気晴らしや、ストレス発散法を忘れがちなのは、目先のすぐに得られる快感が先行し、本当の効果について判断ができないからです。

そのため僕たちは、確実に気分転換ができる方法を選べないことが多い。

こんど息抜きをしようと思った時、あなたは、どちらを選択するでしょうか。

ネットサーフィンやSNSなどの直前の快楽で気分転換した気になるか、

それとも、散歩とか、瞑想とか、音楽を聞くとか、別にしてもしなくてもよさ気な事をして、効果的な気分転換をするか。

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