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【ChatGPT】SEO・ブログ記事作成に使う際、知らなきゃ危険な基礎知識

昨今、ChatGPTを使用して、SEO記事やブログ記事が量産できるかもしれないと一部で話題ですが、量産する前に知っておかなければならない基礎知識をまとめました。

これは、昔からSEOをやっていないと分からないことかもしれませんが、そもそもはるか以前(記憶が正しければ2009-10年ごろ)に、Googleは文章の自動生成で痛い目に合っているんです。

というのも、その頃のGoogleの上位表示基準はかなり単純で、被リンクの数がとにかく重要でした。被リンク数が検索順位を決めていると言っても過言ではないほど力を持っていた時代があったんです。

その時代は、SEO業者が、IP分散リンクなるものを1000本・月額5万円とかで販売して顧客ページの順位を上げていたのです。
その際に業者が被リンクを貼るページを作成するのに使っていた手法が、自動生成された意味不明な文章が掲載されたページを量産して、そこにテキストリンクを貼っておく、という手法だったんです。

かくして、ネット上(Google検索の検索結果上)は、意味不明な自動生成コンテンツで溢れかえり、しかもときどきそういう記事が上位表示されちゃったりなんかして、結構迷惑な時代があったんです。

その後、2011年(日本では2012年)に、Googleはパンダ・アップデートという、革命的なコアアルゴリズムアップデートを行なって、それらの低品質コンテンツを一掃し、被リンク偏重の時代が終わった、という経緯があります。

その時からGoogleは、とにかく自動生成された文章にめちゃくちゃ厳しい目を光らせているのです。

具体的には、Googleの規約上、「スパム行為のある自動生成コンテンツ」として、スパムポリシー違反に当たります。
違反すると、自動と手動、両方のチェックが入ってペナルティを科される可能性があります。

これが全ての前提だったわけです。

で、2022年末になって、ChatGPTがリリースされました。

なので、普通に、ChatGPTを使って自動生成されたコンテンツをそのままアップした場合は、「スパム行為のある自動生成コンテンツ」として、スパムポリシー違反になるわけです。

ソースはこちら:
https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja#spammy-automatically-generated-content

ただし、Googleは同時に、AIの自動生成コンテンツを記事作成に使用することは問題ないとしています。

どういうことかというと、そのコンテンツが自動生成であろうが、手で書かれたものであろうが、ユーザーにとって有益であれば問題ないということです。

AIによる自動生成コンテンツであっても、それをその記事の情報の責任者である人間がしっかりチェック、編集、加工したりしたものであれば全然「あり」だと言っているのです。

問題なのは、記事の量産であるとか、文字数の水増しであるとか、Googleに対してSEO効果を狙ったような、ユーザーを無視した行為であるとしているわけです。

SEOの大きな基準にE-E-A-T(専門性・経験・権威性・信頼性)というものがありますが、ページ内のコンテンツはあくまでも、どんな人がどんな目的で発信された情報なのかが問われるので、自動生成コンテンツもそういった信憑性が担保されている必要があるというわけですね。

AIが生成した情報を誰が責任もつんだい?って話になってくるわけで、そうなると責任を持つ人が必ずチェック・編集等してなきゃおかしい、っていう話なわけです。

(※詳しく知りたい方はこちらにGoogleの公式ガイダンスがありますので一読ください。)


これが、ChatGPTを記事作成に使用する際の基礎知識になります。

とはいえ、まだ記事をまるっと書かせられるほどAIの精度が高くないので、記事を量産する人もそうそういないと思いますが、今後どんどんAIが賢くなっていった場合のために、基本を押さえておきたいところですね。

それではまた、ChatGPTやブログ記事作成、SEO関連の発信をお待ちください。

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