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尾道デニムから学べるビジネスで超重要な考え方

どうも、タキエルです。

14年間セールスマンしてます。
読むだけでセールス力が
上がる記事を書いてます。


さて。

ビジネスの世界では
こういった事をよく言われます。

メリットよりベネフィットで訴求せよ!

機能的価値より感情的価値に訴えろ!

その商品を買う事で得られる未来を伝えろ!

といった話。

どこかで聞いたことがあるかもしれませんね。

要は、スペックとか仕様を
つらつらと説明したって、
その商品の何がいいのか買い手は分からん。

買い手はその商品を買う事で

「何ができるか」

「どういう変化が得られるか」

を知りたがってるから、
それを伝えるのが大事なんだよ~ 

という話です。

まあこの理論に関しては同意です。
ってか異論を挟む余地はない。

ただ、じゃあ結局どういうことなんだい、
なにか具体例を教えておくれよ、

って思いますよね。


ここで非常にわかりやすいのが、
タイトルにも書いた「尾道デニム」。

尾道デニムのビジネスモデルが
とても腑に落ちるものだったので、
ここで紹介しようと思います。

これを読んでいただければ、
ビジネスシーンにおいて

商品の魅力を伝えるには
何を伝えれば良いのかわかります。

商品の魅力を上げるには
何を付加価値とすれば良いかがわかります。

つまり、ビジネス偏差値が
60オーバーまで向上します。


尾道デニムとは?

尾道デニムってのは、
読んで字のごとく
広島県尾道市で作られるデニムパンツのこと。

元々尾道とか岡山の西の方、
いわゆる備後地方と呼ばれるところは
デニムの生産がさかんな地域です。

その中で一線を画すデニムが、
この尾道デニムです。

他のデニムと何が違うのかと言うと、

色落ちやダメージに価値をつけている点です。


「いや、デニムなんか
   どこでも色落ちさせてるっしょ」


という話なんですが、
この尾道デニムは一味違います。

地元で作られたデニムを、
地元で働く様々な職業の人に

1年間履き続けてもらって、
1年間で色落ちさせてから
商品として販売するのです。

例えば漁師や料理人、大工、
尾道ならではの造船業に従事する人、
果ては神父さんや大学教授まで。

その職業は多岐にわたります。

他にもいっぱいあるんで参考画像をば。


ハンターと魔鏡職人が気になりすぎる・・・。


つまり、それら職業の人が
1年間履き続けると、
その職業ならではの色落ちや
ダメージが生まれます。

例えば料理人なら油の跡なんかがついたり、
自動車整備士の人のデニムなら
料理人とはまたちがった油、
エンジンオイルの跡なんかもつきますよね。

家具職人だったらペンキがところどころに飛んだり。



1年間デニムを履き続けながら
仕事を続ける事でできた色落ちやダメージが、
その商品そのものの価値というわけです。

1年という長い年月をかけて生み出された
唯一無二のオリジナル商品になるんですね。

どこかの産業機械で量産された
色落ち品ではない。

使った人のリアルがそこにある。

これを初めて知ったとき、
正直めちゃくちゃ感動しました。

だって、
自分が1年間どうやって履きこなしても
同じ色落ちやダメージを作ることはできない。

それに、その色落ち具合を見ることで
履いていた人の1年間に
思いを馳せる事もできます。


「あ、ここが特に色落ちしてるってことは
よく立ったり座ったりしてたのかな」

「ポケットに工具入れてたから
ここが破れたんだな」

「あまり汚れが目立たないということは
ベテランの人かな」

とか。

ここに、
デニムそのものの機能は
全く関係ありません。

むしろ新品の頃に比べて汚れてるわ、
ところどころほつれてるわで、
むしろ機能的な価値としては
かなり下がっていると言えるでしょう。

でも、1年間様々な職業の人が履いた、
という歴史を加えた事で

商品としての価値
新品の時のそれよりも格段に向上したのです。

ぶっちゃけちょっと欲しくなりません?

地味に大学教授とかも気になるなあ。
薬液とかで穴が空いてたりしたらおもろい。


更に自分が感動したのは、
誰も損をしていない、という点ですね。

職人の人たちは、1年間無償でデニムを使える。

買う人は、そのストーリーに価値を見出す。

お互いがwin-winなわけです。

更に言えばこのプロジェクトを知ることで、
尾道という街そのものに興味が湧いて、
ちょっと尾道に行ってみようかな?

というような観光客の増加にも
役立っているアイデアだと思います。

新しいだけが価値ではない。
古いというものも価値なんだ。

という事も学べますね。

そうなんですよね。

どうしても最新!とか新作!
とかでPRしがちですけど、
古いというものにも価値があるんですよね。

いかに視点をずらすかが
ビジネスでは重要ということも学べます。

つまりこの尾道デニムからは

・商品にストーリーが加わることで
    価値を何倍にも増幅させる

・商売の原理原則は三方よし。
    売り手よし買い手よし世間よし。

・価値は一面的ではない。
    多面的に物事を見れば新しい価値が見つかる。

これらが学べるとても分かりやすい事例だと、

私は思います。

この事例を応用すれば、
今あなたが会社員なり個人事業主なりで
販売したい商品があったとして、

そこに何か「ストーリー」を
足してみるという発想を持ってみれば、
商品の魅力がより伝わるようになると思います。

ちなみに尾道は仕事でも
ちょくちょく行くんですが、
めちゃくちゃいい場所です。

ちょっと昭和を感じる街の雰囲気が大好きです。

尾道ラーメンの乱立具合は異常ですが笑

ただ、どの尾道ラーメン屋も美味しいのでお勧め!

こそっと、
マイGooglemapの
尾道エリアを貼っておきます。
ハートマークのとこが
行って美味しかったところ。



では!



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