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noteの海に飛び出す

去年から「兼業主婦です」と言うのも自分では憚られるほど、昼間、家にいる時間が増えた。
不妊治療という名目のために。

週数回は仕事に行って、頭と心と体を動かす。人とたくさん話す仕事だ。
毎日、家事はできる範囲でやる。昨日は洗濯を頑張った、リュックサックまで洗った。
図書館で本を借りてきて、読みたい所を読む。
テレビやYouTubeを何となく見る。
それから、おやつを食べたり、勉強したりして、仕事のない日でもあっという間に時間が過ぎていく。

夕方、外が暗くなってきたら、夕食の支度を始める。今日は、ささみのフライ。新じゃがもフライにしよう。

仕上がりに近づく頃、夫が帰ってきて「いい匂いがする!」と嬉しそうに言う。二人で食器を準備して、ゆっくり頂く。その日あったことや思ったことを話す。平和。

今年、私は初めて妊娠したものの、流産してしまった。体は回復したので、今は心のお休み期間だ。
とても悲しい出来事だったので、元気に過ごせる日が増えてきても治療のことを考えると憂鬱になってしまう。まだ再開に踏み切れないけど、かといって子どもはいらないと決めることもできない。残された時間が少ないのに。
そんな、宙ぶらりんな毎日を送っている。

それでも、今は楽しく過ごせる時間が増えたし、仕事や活動や遊びに意欲を持って取り組めている。元気になったということだと思う。
辛いことだけでもない。
不妊治療や子どものことは私の人生の全部じゃなく一部だということを、しばらく忘れていたから、それを思い出せたことが嬉しい。

noteの海に飛び出すと何が変わるのかは、まだわからない。けど、わからないからやめるのは、もうやめる。海に飛び出したら、泳ぎ続けたら何かいいことがある予感がするから、とりあえずやってみようと思う。

自分の人生を海に放ち、流れに任せ、泳がせてみたくなったのかもしれない。何事も、どっちの方向に進むかを自分だけで考えて決めるのは大変なことだから。
三連休も、人に会って、書いて、まず自分で泳いでみよう。とても楽しみだ。
今はそれでいいじゃないか。

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