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与えられたものに、ありがとうって胸を張ろう。
最近毎日、心身の疲れがとれない。
とにかくだるくて、ため息が止まらなくて「何もしたくない」という言葉で頭がいっぱい。
季節の変わり目、流産の前につわりで寝込んで筋肉量が減ったこと、更年期の始まりか…思い当たることは色々あるけど、やはり子どもをもつか否かで悩んでいることが精神的な負担になって、落ち込んでしまっているようだ。
今日は休みだったので、パウンドケーキを焼いたり、本を読んだり、音楽を聴いたり、noteを書こうとPCの前に座ったり、料理をしたりしてみた。
だけども、効果なし。
色々あがいて、最終的に久しぶりにピアノの前に座ってみた。こちらもお久しぶりの、藤井風さんの譜面。
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うん。やっぱり難しい。
風くん。私、そんなに手が開かないよー。って、いつの間にか笑っている自分に気づいて「おおっ」と思った。
ピアノを弾いていると、現実から頭が離れられるし、気持ちが落ち着くみたい。
風くんの曲のなかでいちばん愛している「帰ろう」を練習しているうちに、むくむくとあたたかい感触が体にわいてきた。
ああ 全て与えて帰ろう
ああ 何も持たずに帰ろう
与えられるものこそ 与えられたもの
ありがとうって胸をはろう
待ってるからさ もう帰ろう
幸せ絶えぬ場所 帰ろう
去り際の時に 何が持っていけるの
一つ一つ 荷物 手放そう
憎み合いの果てに何が生まれるの
わたし わたしが先に忘れよう
ああ 今日からどう生きてこう
私は、下手くそだけど、大体コードがわかったり、簡単なものなら初見で弾いたり、少しだけ耳コピしたり、それくらいならできる。
親がピアノを習わせてくれたから、音楽や演奏することの楽しさを知ることができた。決して安くない月謝。練習しない上にレッスンがめんどくさい行きたくないとごねる娘。私が親なら、「それならもうやめなさい!」って言いたくなる(親も言っていたかもしれないな)。
それなのに、12年間も習わせてくれた。
親も夫も、私が幸せならそれでいいって思っているはずだよなぁ、子どもがいようといなかろうと…と。
大事なことを思い出した気がして、「ありがとう」の気持ちで、涙がこぼれてきた。
風くんのつくった曲が、こうやって遠く離れた何者でもない私のことを助けてくれるのもすごいことだ。
そしてやっぱり、「帰ろう」はすごい曲。
風くんにも、ありがとう。
現状にブーブーと不満を言うと母にいつも言われていたことを思い出した。
「自分が持っているものに感謝しなさい。そしたら幸せになれるから」
ないものねだりを少しだけやめてみようと思えた日だった。
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