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鉄鍋を愛で、育てる。ダッチオーブン(コンボクッカー)の巻

(2023.11.13追記* #アウトドア 記事まとめに追加されました!感謝!)




前回は、ストウブ(鉄鍋)での料理の大失敗から始まるお話をご紹介した。


今回は、我が家ではストウブよりも鉄鍋の先輩であるダッチオーブンについて書いてみたい。

うちのダッチオーブンは、ロッジというメーカーのコンボクッカーである。ストウブが自宅用の鉄鍋ならコンボクッカーはキャンプ用の鉄鍋だ。


鉄鍋は、熱容量が大きくて冷めにくく、食材の水分やうまみを逃さないからおいしく調理できるらしい。
更にコンボクッカーのおもしろい所は、蓋もスキレット(フライパン)として使えること。本体でカレーを煮込みながら、蓋でナンを焼いて食べたりできるそう…文字面だけでワクワクしてくる。

これまでもキャンプでもつ鍋やピザ、クラムチャウダーなどいろんな料理を作ってきたが、先週末は友人達との女子会キャンプ豚バラ肉のビール煮を作ってみた。これがまたおいしいこと!若い友人達はダッチオーブンが初めてだったようで、おいしい、珍しい、かっこいいとすごく喜んでくれた。

ワイワイ外で食べるのも最高


さてこのダッチオーブンというもの、とにかく重たいので家のキッチンでは使えないなぁと思っていた。
昨日、寒くなってきたのでおでんを作ろうと思ったのだが、うちのストウブは小さいので何かと具材がかさばるおでんには適していない。
普通の鍋だと時間がかかるし、鉄の方が格段においしいし…そこで思いついた。

コンボクッカー、使ってみるか。

幸い、だらしなさが功を奏してその辺に出しっぱなしになっていた。
奥へと片付けていなかった私、グッジョブ。早速IHコンロにかける。

下茹でしたのは大根とスペアリブだけ。
出汁パック、酒、みりん、塩、昆布、醤油の簡単な味付けだけど、鉄鍋で煮込んだから具材が柔らかくなって、これも本当においしかった。
箸も進むし会話も弾む
(おでんの時はおかずが少なくていいと思っていることは夫には言っていない)。
よし。これを機に、コンボクッカーもキッチンに常駐させてあげよう。

調理開始から2時間しないで食べられる。
味が早く染み込むのもとてもいい


最初は、鉄鍋めんどくさい…と思っていたのだけど、少ない調味料でとにかくなんでもおいしくなるから、今は大好きになった(ストウブはほぼ毎日使用)。端っこがカリカリの目玉焼きが食べたくて、鉄製のフライパンも手に入れた。

彼らは洗ったまま放っておくと錆びてしまうので、ちゃんと面倒を見なくてはいけない。洗って火にかけて水気を飛ばして、薄く油を塗る。
ツヤツヤと育ってきた感じがする。
青っぽい色むらや油のしみができていたり、ステンレスのタワシで擦ってしまった傷があったりで、個性も出てきた。

一通り面倒を見終わったあと、明日に備えて一休みしている戦士のような鉄鍋たちをニヤニヤ見つめている時間が好きだ。
お気に入りのモノが生活を豊かにするということを感じさせてくれる。
重かったりケアが大変だったり、少しの苦労を伴うからこそ愛着が湧くのかも知れない。
なんだか人間と似ているな、とふと思った夜だった。


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