創業した時の話 その1
こんにちは。初めまして。
私は千葉在住の40代。
映像やウェブの制作などを行う制作会社と、妻の実家であるバイク屋を経営しています。2010年創業。
無職の20代
私はギターが好きで、ずっとバンドばっかりやっていたので20代前半は無職。事務職、ビル管理とか色々なことをやりました。
ビル管理時代は銀座に始発電車で行ってビルの清掃から始まり、電球の交換をしたりドアの鍵の調整をしたり、そんなことをやっていました。
早朝のまだ人の少ない銀座の街を歩くのが好きでした。
きらびやかな銀座のお店の裏側に、地道な裏方の仕事の人たちがたくさんいることを知ることができて面白かったです。
20代の終わりに就職
頑張っていたバンドも無くなり、メシを食っていかなくてはいけないので28歳でようやく就職。
就活をしてあっさりとシステム系の会社に就職。
就職氷河期時代に大卒の世代なので、あっけなく思いました。
仕事は全くの未経験の中で見よう見まねで働いてはいましたが、大した研修もなかったのでスキルも知識もありません。それでも客先で話をするのが他のシステム係の人たちよりうまかったので、業績はまあまあ良かったです。
そんなこんなで、すぐに馴れ馴れしく先輩社員達をイジる存在に地位向上しました。
それでも仕事は好きにはならなかったです。
ダメなサラリーマンってそんなもんかな。
自分がやりたいことってなんだろう。再び考え始める
当時は副業が今みたいに寛容ではない時代でしたが、テレビのディレクターをしていた後輩のK君に誘われてタレントさんのギターの先生をやっていました。
一瞬だけ番組に映ったりもしちゃいました。
そして、
「自分がやりたいことだと思える仕事ができたら楽しいな」
と思いました。
ちなみにこのK君は大学の後輩で、バンド時代には私のマネージャー兼参謀のようなことをしてくれていました。
彼はこの後も登場(予定)です。
やはりサラリーマンは向いてないと再認識
副業をやりつつも、まあ結局はサラリーマン。
相変わらずやる気が上がらないのですよ。
今ではもう時効でしょうが、
「今日は客先に直行しま〜す」
と言ってハンバーガー屋でコーヒーを飲みながら本読んだりしてました。
そんなんでも真面目に働いていて要領の悪い人よりは遥かに業績好調。
給料も生活も安定していて気楽なんですが、それでも
●通勤時間って無駄だよな
●会社の拘束時間って無駄だよな
●上司を見てても自分の将来像がワクワクしないよな
と思いました。
運命の一言
当時担当していたプロジェクトが困難を極めて、まさにデスマーチ。
それを乗り越えてようやく終えた後の打ち上げでの一コマ。
上司がその席にやってきて一言
「お前は将来、俺の右腕になる男だ」
そして素直に「そんな将来は夢がないな〜」と思ったので、退社を決意。
その先どうするは二の次で、とにかく会社を辞めることにしました。
3年ちょっとのサラリーマン生活でした。
ノープランで起業
32歳にしてコネなし、金なし、スキルなし、アイディアなしのプー太郎になってしまったので、なんかしようかと考えて、
「ウェブサイトなら作れるかな?」
と全く根拠なく思い、会社に辞表を提出しました。
コネなし、金なし、スキルなし、アイディアなし。
その先の苦労は予想だにしませんでした。
そんな2009年5月の話でした。
続く。