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ボディビルダーが教えるデッドリフトの基本中の基本

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 デッドリフトほど誤解が広まっている種目も珍しい。殆どの文献でこれは背中のトレーニングとされているが、実際この種目で怪我するのはほぼハムストリングスである。つまり主動筋はハムストリングスなのである。

 また大殿筋と中殿筋もめちゃくちゃ使っている。だがデッドリフトで大殿筋、中殿筋を切ったという報告は無い。これは両者がフルストレッチしないのと、筋繊維が動きに対して斜めなので怪我しにくいからである。

 例えばミスターオリンピアに何度も輝いたロニーコールマン、彼は背中のトレとしてデッドリフトをやっていたが、実はハムケツに効いている。しかもその前日に脚をやっているのだから、ダブルでハムケツに効いている。実際歴代のボディビルダーで彼ほどハムケツが発達していた選手もいない。

 

 但しデッドリフトはフォームによっては、コンベンショナルであっても大腿四頭筋しか使っていなかったりする。これはもっぱら重心の問題である。

 本記事ではボディビルのためのハムケツを鍛えるデッドリフトについて解説する。よって重量の記録を伸ばしたいだとか、スモウデッドについては対象外である。そのような人は本記事を買う必要はない。

 またこの文章は筆者の前の記事「大腿四頭筋」「ハムストリングス」と重複する部分が多々あるのでそっちを購入した人は読む価値はない。つまり無視して構わない。



1 デッドリフトの動作の段階と使用している筋肉


大きく分けるとこの4段階である。

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