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【回想録 由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い 第85回】

🔷 「トラウマ」の「病院の前を通ると」(2)を掲載します。🔷

 『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』
(ハードカバー 四六版 モノクロ264ページ)
2016年1月25日 発行 
著者   藤巻 隆 
発行所  ブイツーソリューション

 ✍『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』(第85回)✍

トラウマ

病院の前を通ると(2)

*     私にとっては子供のような存在のサイトやブログですが、現在、使われていないものがあるため、URLは割愛します。


 

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トラウマは自分で解決するしかない

 トラウマは、自分で解決しなければなりません。これから時間をかけて、由美子を失った哀しみを乗り越えていかなくてはならない、と感じています。とてもつらいことですが、私の代わりはいません。どんなに困難で、どんなに苦しく、どんなにつらくなっても、自分で解決するしかないのです。
 他人ひと相談すれば解決できるというものではありません。


 例え、精神科医や宗教家であっても、同様な体験をしたことがなければ、立派な意見を述べたとしても、参考にならないと考えています。


 人間は、深く重い哀しみを体験し、自分で哀しみを乗り越えることで成長できると考えることができるかもしれませんし、人間として一段上に上がることができるのかもしれません。


 しかし、今は哀しみに押しつぶされそうで、いつになったら哀しみを乗り越えられるのか、自信がありません。


 ただ一つ言えることは、いつまでもこの気持ちを引きずっていると、由美子が可哀想だ、ということです。成仏できなくなってしまうかもしれないからです。それだけはどんなことあっても避けなくてはならない、ともう一人の自分が、私に強く迫っています。


 由美子が亡くなった瞬間から、哀しみが日を追うごとに強くなっています。最愛の妻を失うということが、これほど大きな、深い哀しみをもたらすとは、想像していなかっただけに、非常に大きな衝撃を受けています。


 私にとって、由美子を失ったことは、トラウマの中で最大のものです。由美子のことを考えると、哀しくて、哀しくて、哀しくて、涙を流さない日はありません。


 由美子に対して何もできなかったことで、自責の念にさいなまれています。私を責めて欲しかった。「なんで病気に気づいてくれなかったのよ!」と。

(PP.221-225)



➳ 編集後記

第85回は「トラウマ」の「病院の前を通ると」(2)を書きました。

今回の内容をお読みになって気が重くなってしまわれたら、申し訳ありません。

ただ、この回想録は妻が亡くなって日が浅い、翌月から書き始めたため、喪失感に囚われた状態でした。ですから、感情が文章にストレートに反映されていると思っています。

できれば私と同じような体験をされないことを祈っています。

私と同様な気持ちにならなくて構わないのです。

共感を得ようとは全く考えていません。




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