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【自調自考自働】

自調自考自働とは?

 「自調自考」は渋谷教育学園の教育理念です。文字通りのことですが、簡単に説明します。

・ 自調

  これは自分で調べるということです。

 人から教えられたことを真に受けず、本当にそのとおりなのか、実は違うのではないかと自分で確認するということです。今はインターネットという便利なツールがありますから、Google 検索すれば、大概のことは出てきます。

 ただし、個人が保管している資料や書物(アナログ)や個人の頭の中にある知識や知恵は見つかりません。あたり前のことですね。

 自分で調べるのは結構手間も時間もかかるので、面倒くさいです。
 でも、人から聞いただけでわかった気になっているのと、自分で調べた場合と比べると、その知識が頭に中に定着する度合いがまったく違います。

・ 自考

 これは自分で考えるということです。

 自調と同じく、自分で考えることがとても重要です。人から教えられたことを検証してみるのが自調なら、調べたことから今度は自分で考えてみる。これも大事です。

 常に問題意識を持ってアンテナを立てていると、自然にアンテナが感知します。

 「これだ!」とひらめく瞬間があります。

 セレンディピティ(Serendipity)という言葉があります。聞いたことがあるでしょう。

 セレンディピティとは、「素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである」 (Wikipedia から)

 セレンディピティが起こるのは、常に問題意識を持ち続けていることが必須条件だと考えています。偶然のようで実は思考停止していないからこそ起こりうると考えています。

 ここまでは自調自考について考えてみました。

 確かに学生であればこれだけで十分だと思います。ところが、社会人になるとこのままでは不十分です。自分で調べ、自分で考えることは素晴らしいことです。これらに加えてもう1つ重要な概念が必要だと考えました。

・ 自働

 それは自働です。自動ではありません。自分から働く。自分から働きかける。これです。なぜなのか?

 学生時代は自分の成績を上げることを考えれば良かったわけです。進学するためには内申書の点数を良くしないといけませんね。目指す学校に合格するためには、受験科目でそれぞれ○○点以上取らないといけないな、という経験はどなたもしたことがあるでしょう。

 あくまで「個人」が中心です。

 しかし、社会に出ると組織に属するので、自分のことだけを考えていては組織がバラバラになってしまいます。ベクトル(方向と強さ)を一致させるように行動しなくてはなりません。

 つまり「組織」が主で個人が「従」になります。組織に属するといっても、おんぶに抱っこではぶら下がり社員となってしまいます。お荷物になってしまい、そのままの状態を続けていると窓際族にされたり、左遷させられたりといった扱いをされかねません。

 だからこそ、「自働」なのです。

自調自考

 自調自考自働のうち、自調自考は渋谷教育学園の教育理念ですが、これに私のオリジナルな考え方を加味してみました。

 ちなみに、私は渋谷教育学園の出身ではありませんし、関係者でもありません。

 いかがでしたでしょうか?  たくさんのコメントをいただけると嬉しいです。


渋谷教育学園中学高等学校の公式サイト
(自調自考論文)

https://www.shibushibu.jp/education/thesis.html


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