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『夢の中』 シーズン2 第57話 園崎家


第57話 園崎家

古手梨花もまた、両親と共に故郷を離れることになり、親戚筋に引き取られることになったのだった……。俺も噂程度にしか知らないことだから詳しくは知らないのだが、こういう経緯があって以来、村人の間では暗黙のうちに禁句となり、タブーとなったのが、ダム計画の頓挫についてと、……それに関連付けて語られることになった様々な過去の忌まわしき事件たちであったという。
 
ではなぜ、親父の世代まで、それをタブーとしているのだろうか? それは……親父たちが若すぎたからだ。
ダム計画についてはともかく、過去に起こった忌まわしい事件についての実感がまだ湧いておらず、好奇心だけで触れていたに違いない。
 
そして今になってその話をすることは許されないという雰囲気を感じ取るようになると、自然とその興味を失い、忘れ去っていくのが普通なんだろうが……、うちのお袋は違うんだ……。
 
ダム計画についても詳しいことを知りたがったくらいだし、その話になるとやたら嬉しそうに語ったりするものだから、親父が辟易するわけだよな……。
 
結局、親父は俺に教えてくれたことはなかった。それは別に意地悪をしているわけではないと思う。多分、俺のことを気遣ってくれたんだと思う。

親父がお袋の前でダム計画をあれこれ語るたびに、……俺の中で得体の知れぬ感情が生まれるようになるからだ……。
 
でも、俺はもう……悟史に何が起こったかをある程度知ってしまっている。親父とお袋の仲違いの理由はそれにあることもわかっている。
だから、親父の前であろうと、お袋と二人っきりの時にそれとなく尋ねれば、親父は必ずそれに応えてくれるはずなんだ。…………なのに俺が、両親に対してそういう質問をしたことは一度もないのは、……なぜだ……?
 
 
 
■俺の知らないところで、全ては始まってる。

俺だけが知らなかった……。俺だけが取り残された……。
親父もお袋も……俺だけ蚊帳の外にして、親同士で勝手に取り決めた話だったらしい。俺に何も言わなかったのは親心なのかもわからない。俺はまだ小さかったし、……その話に付いていける年じゃなかったのか……。
 
ただ、ひとつはっきりと言えることは、俺はあの日まで、自分の本当の両親が、どこの誰であるかも知らずに生きてきたということだけだった……。
沙都子たちの転校が決まり、俺にもいよいよ最後の1ヵ月の夏休みが訪れた頃……。
 
ある日、俺は両親に、ちょっと買い物に行くのに付き合えと言われ、言われるままに車を運転させられたことがあった……。その時、連れてこられたのが雛見沢村だった。
ダム計画の記念碑が建っている場所なんかを通り、小道に入るとすぐに、雛見沢村へ通じる林道があり、車で通れない道を歩いて進んだ先に、…………園崎本宅があったのだ……!
 
園崎家。御三家の一角であり、この辺り一帯を束ねているという家だというのは聞いて知っていたが……。実際に来るまでは半信半疑であり……心のどこかで信じていないところもあったかもしれない。

だってそうじゃないか? こんな辺ぴで不便でド田舎臭い村を支配しているなんて、……信じられるわけがない……。そんなことを考えながら車を走らせているうちに、やがて、大きな門が見えてくると、それが紛れもない本物であることを認識したのだった……。

園崎家は大地主だという話だった。だが……正直、そこまではピンと来ていなかった。雛見沢でいちばん金持ちなのは興宮の家で、次が古手家のはずだから、御三家とか言われていてもその程度のもんだろ……ってな感じだったと思う。

ところがだ。車が停まる。……そこには確かに……雛見沢の村長、古手家が住まう立派な日本家屋とは比べ物にならないものの、それなりに風格ある平屋が堂々と鎮座していたのだから……驚くほかはなかった……。
親父たちは、俺が呆然としている間に立ち去り、俺はぽつんとその敷地内にひとり取り残されることになる。
 
今にして思えば、……あそこで俺を放置したのは、……両親なりの不器用な優しさだったのかなとすら思えるよ……。

それから俺はしばらくの間、ぼーっと突っ立っていた。今から思えば、親父の言う買い出しというのが、単に村への帰省を指すものだとばかり思っていた。でも違ったんだ。親父は、村へ行くついで、俺に何か土産でも買おうと思って立ち寄ったに過ぎなかったのだった……。
 
つまり、俺を連れて行った理由というのは……、雛見沢村を見せてやろう、という意味だったに違いないんだから……。俺にとって、そこは未知の異世界だった。俺の家の周囲は何事もなく平凡だったし、雛見沢村には行ったこともない。

だからそこにあった全てのもの、その全てが驚きの連続であり、……まるでRPGの世界に入り込んだかのように感じられて、……わくわくして、……ドキドキして、……そして……魅音に出会った。
 
あの時、俺が出会った彼女は、村の子供たちの集団のリーダーのような存在だったと思う。そして、彼女の後ろに付いてきた他の子たちもまた、似たような雰囲気を持った子たちばかりだったように思う。
 
そこで何をするのかと思っていたら、突然、ゲームが始まったのを覚えている。その遊びのルールはよくわからなかったけど、鬼ごっこみたいなものだと感じたから、それに参加したんだ。

でも、みんなは俺のことを知らないわけで、全然相手になってくれない。
俺がひとりだけ仲間はずれみたいになった。……そう、俺はそれですっかり拗ねてしまったんだ……。……でも、……そんな時に、……詩音が話しかけてくれたんだよな。



続く……


<編集後記>

299話で話が中断してしまいました。AIのべりすとが意味不明のテキストを出力し続けたためです。

2023年1月3日にプレミアム会員「ボイジャー会員」に登録したことを機に、過去に遡って再度AIのべりすとにテキストを生成させてみました。

AIのべりすとによる一貫したテキスト生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。

言い換えれば、意味不明なテキストを生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡りテキストを生成させるか、新たな小説に挑戦するか決定します。


🔴お知らせ


2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。

20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。
使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2  とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃

接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。

AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)でテキストを生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。

言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。


「AIのべりすと」の設定


「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。

使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)

このモデルを使い、テキストを生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。文章が途切れることがあるので加筆修正が必要です

1. デフォルト  AIに好きに書かせます
2. セリフ    台詞を優先
3. ナラティブ  地の文を優先

この3つの設定の中から一つを選び、AIにテキストを生成させます。
設定を変更することは任意です。

いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。
「2. セリフ  台詞を優先」から
「3. ナラティブ  地の文を優先」に変更しました。

✅文章を単調化させないために、2023年2月17日から「2. セリフ  台詞を優先」と「3. ナラティブ  地の文を優先」を併用することにしました。


⭐ 実際に出力された画面

使用したAI

AIのべりすと



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⭐マガジン (2023.03.03現在)


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