見出し画像

大前研一 名言集 『サラリーマン再起動マニュアル』(16)

『サラリーマン再起動マニュアル』(16)

今回から『サラリーマン再起動マニュアル』から名言を取り上げます。

大前研一氏は、私にとってメンター(師匠)であり、グールー(思想的指導者)の存在でもあります。

大前氏の著作を読んでいつも感じるのは、物事の本質を捉える、ずば抜けた能力です。

凡人である私は大前氏の足元にも及びませんが、不断の努力を怠らず、一歩でも彼に近づきたい、と思っています。


『サラリーマン再起動マニュアル』

目次
 [イントロダクション]志のあるサラリーマンは、きつい仕事を厭わない

 第1章[現状認識]なぜ今「再起動」が必要か?

 第2章[基礎編]「再起動」のための準備運動

 第3章[実践編]「中年総合力」を身につける

 第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件

 第5章[メディア編]「ウェブ2.0」時代のシー・チェンジ

 [エピローグ]新大陸の“メシの種”はここにある


 

私は、「子供にかけたお金の額」と「子供の質」 とは無関係、あるいは反比例するものだと考えている

私は、「子供にかけたお金の額」と「子供の質」 とは無関係、あるいは反比例するものだと考えている

その例が、私のマッキンゼー時代の同僚たちだ。

彼ら自身は、貧しい家庭に育ったり、苦労して勉強してきたハングリーな奴ばかりだった。

彼らは努力した分だけ優秀になったのだが、彼らに息子や娘の話を聞くと、みんな一様に口をつぐんでしまう。

結局、親が高給取りで子供にお金をかけ、甘やかしてしまったために、他人に自慢できるように育った例は、ほとんどなかったのである。

子供に苦労をさせたくない、という気持ちはわかる。

だが「ハングリー」であるほうが、実は子供のためになることもあるのだ。

『サラリーマン再起動マニュアル』 大前研一の名言 1 〈460〉              
             
                             
                                                      


➳ 編集後記

『サラリーマン再起動マニュアル』 はタイトルから推測すると、マニュアル本のように感じられたかも知れませんが、いわゆるマニュアル本ではありません。

私たちが身につけるべき、本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている普遍性のある本です。


🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。

Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。

あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。


大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います

私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。


➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。



🔷 この本の中で、次のように述べている個所があります。

子供1人にかかる教育費は、大学を卒業するまでに、平均で約2200万円といわれている。

子供が2人いれば、4000万円以上は軽くかかる計算だ。トータルで考えると、住宅取得にも匹敵する大きな出費である。

とはいえ、この教育費を1人「1000万円カット」するのはさほど難しいことではない。

幼稚園から小中高、そして大学までに、公立にするか私立にするか、自宅通学か
下宿かという違いでも1000万円近い差はすぐにつく。

サラリーマン再起動マニュアル                                 


教育費の見直しは一考に価することです。
ちなみに、私には高校2年生の1人娘がいますが(2011年当時)、幼稚園から小中高まで公立です。

大学は進学するかどうか分かりませんが、本人の希望を最優先してあげるつもりです。

私自身は、幼稚園から小中高まで公立で、大学は私立でした。

両親には大学入学から卒業まで大きな出費をさせてしまいました。
すでに父は他界し、母は高齢ですが、十分な親孝行をしてやることができないままでいます。




⭐ 参考文献





🔶 私の家は、父は国鉄(現JR東日本)で長年技術者として勤務しました。信号に関連する業務に従事し、300人ほどの部下を持つ責任者になったそうです。

ただ、父の実家はもともとは裕福だったそうですが、父が子供の頃に2度の災難に見舞われ、貧しくなり、高等教育を受ける機会が失われたと母から聞いていました。

周囲から「田舎の人間が国鉄の試験に受かるはずがない」と言われたそうですが、父は数学や電気に強く、合格したそうです。退職する前には長年の功績が認められ勲六等瑞宝章を授与されました。宮澤喜一氏が首相であった時期です。

母は独身時代、女学校を卒業し、小学校の先生をしていたそうです。その当時の教え子の話をよくしてくれました。

その男の子は、毎日長時間をかけて山を超えて歩いて通学していたそうです。
学校に着くと疲れて寝てしまうことが多かったそうです。

ところが、ある日、家庭訪問でその男の子の家に一緒に行くことになった時、学校内での行動とは打って変わって、元気で山を歩いて家を案内してくれたそうです。

母が描いた水彩画と毛筆文字は素晴らしく美しかったです。

父は理系で、母は文系と言えます。
決して裕福ではありませんでしたが、私の希望を叶えてくれました。

たった一人の姉は、私が幼少の頃から「タカシはかわいい。タカシはかわいい」と毎日のように声をかけてくれ、遊んでくれた優しい人でした。

両親も姉もすでにこの世にはいません。



🔶 大前研一氏と私とは年齢が一回り違います。大前氏は1943年2月21日生まれで、私は1955年6月30日生まれです。

大前氏は、私にとってはメンター(師匠)です。もちろん私が勝手にそう思っているだけです。



🔶 大前氏は評論家ではありません。言うだけで自分では何もしない人ではありません。大前氏は行動する人です。だから大前氏の提言は説得力があるのです。



大前研一オフィシャルウェブ

このウェブサイトを見ると、大前氏の出版物一覧を見ることができます。
私は、大前氏の全出版物の半分も読んでいませんが、今後も読んでいくつもりです。

⭐ 出典元: 大前研一 オフィシャルウェブ




大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。




🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。

『企業参謀』(1985/10/8 講談社という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。

それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。

『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』(‎ 1986/2/7 講談社が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。






🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。



大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。

この元記事は8年前にAmebaブログで書きました(2014-12-13 21:06:22)。
「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。
私にとっては、いわばレガシィです。

その記事を再編集しました。



✑ 大前研一氏の略歴

大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本経営コンサルタント起業家マサチューセッツ工科大学博士マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授、高麗大学名誉客員教授、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長等を務める。 (Wikipedia から)


大前研一氏の略歴補足

大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。

その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。

都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。

大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。














⭐ 私のマガジン (2022.08.02現在)





















サポートしていただけると嬉しいです。 サポートしていただいたお金は、投稿のための資料購入代金に充てさせていただきます。