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『夢の中』 シーズン2 第56話 代償


第56話 代償

■悟史くんとダム戦争の繋がり

俺にはダム戦争が何年続いているものなのかよくわからないが。昭和57年の6月、突然起こった出来事なのだそうだ。
ダム計画を発端として起きたというその戦いは、ある日唐突に終わりを告げる。
 
ダム計画が中止になり、その後、工事そのものがなかったことになってしまったのだ。
 
もちろんそれは計画中止になった時点での話であって、今でも水面下では工事は続けられているという声はあるし、実際問題、ダム建設の予定地に家が建っていて引っ越しを余儀なくされるなんてことはザラらしいが……。少なくとも表向きには完全に終わってしまっているという話だ。

この話は、学校の授業などで習ったりはしなかった。……つまりそれは、学校では一切触れられていない事柄であることを示している。……にも関わらず、俺は、……それを知っている……。

なぜ知ってるのかと言えば……、実は、うちの両親もその話題に無関心ではなかったからである。……いや、正確に言えば違うな。両親が無関心を装っているという態度を俺に見せていたという方が正しい。

親父やお袋は時折……ダム計画のことについて、思い出話に花を咲かせることがあるのだ。……それが俺にはまったく理解できないことであっても、親父が言うことに、お袋はうんざりしたように答えて見せる。その繰り返し……。
 
俺は、その話を黙って聞いていることしか出来なかった。俺の両親は別に意地悪をしてるわけじゃないのだとわかってもいた。……きっと両親の世代にとって、とてもセンシティブな部分なんだということはわかるようになっていたからだ……。
 
……で、どうしてここで、両親世代の昔話が出るのかといえば、……。
その昔、まだ雛見沢村に電気すら引かれてなかった頃のこと。
雛見沢にはダム計画が持ち上がったことがあったんだ。
雛見沢の住人たちは、自分たちの先祖の土地を手放すことなく済むことを喜び合った。

しかし、この計画が頓挫するきっかけになったのは他ならぬダム反対論者による抗議活動であり、ダム賛成派の暗躍などはなかったのだという。
反対運動の発起人こそ、……興宮の町に住んでいたとある一家、……古手家だったというのだ。

古手家は村長を勤め、村人たちからの信望も厚かった一族であり、雛見沢村は村全体が古手家の味方をしたとかしないとか……。とにかく、それほどまでに結束力の強い家族だったようだ。

彼らはまずは運動資金を得るために、村に寄付を申し出たが、村は頑なな態度でこれを突っ撥ねたのだという。それでも諦めない彼らに業を煮やしたのか、寄付の申し入れを受ける条件を掲示してきた。
 
村に対する永久的な奉仕を誓えば受け入れても構わんよ、……という条件を。彼らはその条件を飲む。すると村人たちは一転して態度を変え、……村に永住してくれるなら寄付は歓迎だぞと手のひらを返したような態度になった。
 
ここまで聞けば、……誰もが想像が付くんじゃないだろうか?……古手家の人々がどんな見返りを期待してそんな約束を交わしたかが……? そう。彼らの真の狙いはダム計画を止めることではなく、寄付金の出処を絶つことだったのだ。

彼らが寄付を約束したことで、村側としても彼らを完全に敵と見なすようになり、嫌がらせがエスカレートしてついには警察沙汰にまでに発展。
結果、彼らは強制的撤退を余儀なくされたのだった。
こうして、古手家は自らの故郷を失った。

その代償として得た物は莫大な財産と土地。そして村人たちの感謝の言葉と笑顔。

だが、……失ったものは大きかった。……雛見沢村という土地と、……そこで培ってきた人々の絆というべきものの全てであった。



続く……


<編集後記>

299話で話が中断してしまいました。AIのべりすとが意味不明のテキストを出力し続けたためです。

2023年1月3日にプレミアム会員「ボイジャー会員」に登録したことを機に、過去に遡って再度AIのべりすとにテキストを生成させてみました。

AIのべりすとによる一貫したテキスト生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。

言い換えれば、意味不明なテキストを生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡りテキストを生成させるか、新たな小説に挑戦するか決定します。


🔴お知らせ


2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。

20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。
使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2  とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃

接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。

AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)でテキストを生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。

言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。


「AIのべりすと」の設定


「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。

使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)

このモデルを使い、テキストを生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。文章が途切れることがあるので加筆修正が必要です

1. デフォルト  AIに好きに書かせます
2. セリフ    台詞を優先
3. ナラティブ  地の文を優先

この3つの設定の中から一つを選び、AIにテキストを生成させます。
設定を変更することは任意です。

いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。
「2. セリフ  台詞を優先」から
「3. ナラティブ  地の文を優先」に変更しました。

✅文章を単調化させないために、2023年2月17日から「2. セリフ  台詞を優先」と「3. ナラティブ  地の文を優先」を併用することにしました。


⭐ 実際に出力された画面

使用したAI

AIのべりすと



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