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舞華のいなくなった夏 第60話 謝罪

舞華のいなくなった夏 第60話 謝罪

なんと、自分の罪を全面的に認め、謝罪した上で、今後は心を入れ替え、改心して生きると宣言したのです。

これにはさすがに驚かずにはいられませんでした。
私は思わず訊ねてしまいました。

「舞華、君は自分が何をやったか分かっているの?」
「もちろん、分かっています」
「じゃあ、何で?」
「私は間違っていました」
「え?」
「私は今までずっと、父のことを誤解していたんです」

そう語る舞華の顔はとても真剣なもので、嘘をついているようには見えませんでした。
私は戸惑いながらも尋ねました。

「舞華、君が反省しているならそれでいいけど、でもどうして急に考えを改めることができたんだい?」
舞華は少しの間黙り込みましたが、やがてゆっくりと語り始めました。

「実は私、夢を見たんです」
「どんな夢だい?」
「はい。私が父に殺される夢です」
「っ!?」

まさか、予知夢ということなのか? 私は驚きのあまり声が出なくなりました。そんな私を見て、舞華は悲しげに微笑んで続けます。

「その夢の中の父はとても怖くて、冷たくて、まるで別人みたいでした」
私は何も言えず、ただ彼女の話に耳を傾けていました。
「そして、最後に父はこう言い残しました。お前もいずれ俺と同じ目に遭うことになるって」

その時、私は直感的に悟りました。
舞華は私の身を案じているからこそ、あえて厳しく接してくれていたのだということを。
おそらく、彼女なりの愛情表現だったのでしょう。

だけど、それが裏目に出てしまい、結果的に舞華を苦しめることになってしまいました。だから、私は彼女に謝らなければいけません。

「ごめん、舞華。きみの気持ちに気づいてあげられなくて」
私が謝ると、舞華は優しく微笑みかけてくれました。
そして、晴れやかな表情で告げたのです。

「私はこれから、自分を見つめ直したいと思います」

それから、私たちは車で帰宅しました。車内で彼女は和人さんに謝罪するときっぱりと言いました。

元の舞華に戻ってくれるのであれば、私はそれだけで満足です。
今回の一件で、私には大きな課題ができました。
それは自分自身の生き方についてです。私はこれまで、家族のために生きてきたつもりです。
ですが、その結果が舞華の暴走を招いてしまいました。

だから、私の人生は私自身のためだけにあるのではないと考え直しました。そのためにはまず、自分の人生について深く見つめ直そうと思います。

しかし、今の私にはまだ答えを見つけ出すことはできません。でも、いつか必ず見つけてみせる。そして、見つけたその時には、私は自分の人生を舞華とともに精一杯生きていこうと思います。

その後、舞華の和人さんへのストーカー行為はぱたりと止みました。どうやら、舞華が改心してくれたおかげで、操られていたもう一人の舞華の意識が消えたようです。

ただ、舞華は時々どこかへ出かけていくことがあります。
一体どこへ行くのかと尋ねると、舞華は決まって笑顔で答えます。

「大切な人と待ち合わせをしているんです!」

その言葉が少し気になりました。大切な人とは誰のことなのだろうか?

舞華は以前とは比べ物にならないくらい明るい性格になりました。
友達も多くできたようで、始めたばかりのデザインの仕事が楽しいらしいです。

和人さんの方はというと、以前の会社を辞め、やりがいのある新しい仕事を見つけ、真面目に働いています。

和人さんの話によると、舞華に暴力を振われたことで、一時的にPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しめられたそうですが、現在は回復して来ているということです。

今日もまた舞華は嬉しそうな顔で私に接してくれました。
最近では一緒に出かけることが多くなってきました。

「翔太、行きましょう」
「ああ、行こうか」

私は笑顔を浮かべて返事をしました。
これから先も色々なことが起こるだろうけれど、二人なら乗り越えていける気がします。



続く___


<編集後記>

最初の「夢の中」(シーズン1と仮に命名)は299話で話が中断してしまいました。AIのべりすとが意味不明のテキストを出力し続けたためです。

2023年1月3日にプレミアム会員「ボイジャー会員」に登録したことを機に、過去に遡って再度AIのべりすとにテキストを生成させてみました。

AIのべりすとによる一貫したテキスト生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。

言い換えれば、意味不明なテキストを生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡りテキストを生成させるか、新たな小説に挑戦するか決定します。


🔴お知らせ


2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。
20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。
使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2  とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃

接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。

AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)でテキストを生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。

言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。


✅「AIのべりすと」の設定


「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。

使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)

このモデルを使い、テキストを生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。文章が途切れることがあるので加筆修正が必要です

1. デフォルト  AIに好きに書かせます
2. セリフ    台詞を優先
3. ナラティブ  地の文を優先

この3つの設定の中から一つを選び、AIにテキストを生成させます。
設定を変更することは任意です。

いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。
「2. セリフ  台詞を優先」から
「3. ナラティブ  地の文を優先」に変更しました。

✅文章を単調化させないために、2023年2月17日から「2. セリフ  台詞を優先」と「3. ナラティブ  地の文を優先」を併用することにしました。

⭐今回はAIのべりすとが生成したテキストに大幅な修正を加えました。

文章にロジックが機能していない個所が何か所も見つかり、部分的に修正するよりも大幅な修正を施したほうがストーリーが自然になると考えたからです。

少しリアルな雰囲気を醸し出し、臨場感を出せたら良いな、と欲張ったこともあります。

使用したAI

AIのべりすと



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