日経ビジネスの特集記事 62
規制サバイバル 厳格化する世界を攻略せよ 2023.01.30 2/3
<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>
CONTENTS
PROLOGUE 覇権国の規制に揺れる日本
PART 1 各国で“見えないルール”も避ける時代 経済安保、企業活動に網 海外規制の「域外適用」も
PART 2 黙って従うか、抗って変えるか 成長競争に出遅れる 現場に広がる焦燥感
PART 3 ルールと戦う企業が見る景色 規制の最前線に立ち 道を開く企業家の志
EPILOGUE 企業よ、泥を被る苦痛に備えよ
第2回は
PART 2 黙って従うか、抗って変えるか 成長競争に出遅れる 現場に広がる焦燥感
を取り上げます。
弱肉強食の世界で一定の規律を保つため設けられる規制。それは強きを制限する“鎖”であり、弱きを守る“傘”でもある。自由競争を是としてきた戦後の国際秩序は、対立する大国の思惑に左右されて、新たな規制の網に覆われつつある。規制を使いこなせばゲームチェンジャーにさえなれるのだ。
PART 2 黙って従うか、抗って変えるか 成長競争に出遅れる 現場に広がる焦燥感
まず、「規制」ついて再確認しておきましょう。
Wikipediaによれば、下記のように記載されていました。
さらに次のようにも記されていました。
規制の目的や規制の類型を時々参考にしていきます。
🔴日本では、政府や企業が経済成長の起爆剤として規制緩和に動くのが定番。しかし抜本的に踏み込めず、適切な改革に結び付けられないケースはざらだ。(規制サバイバル 厳格化する世界を攻略せよ 2023.01.30 p. 018)
歴史ある業界を覆う規制の波
新たなビジネスチャンスを探せ
🟦ファイアウォール規制
銀行業界における緩和対象
⭐私の疑問
銀行業界はスタートアップに本当に徹底支援が可能なのだろうか?
スタートアップは担保になる資産はほとんどないことが多い。
銀行は担保を確保した上で融資するのが原則だ。経営者を見て融資するということは昔はできたが、現在ではできていない。
そこで、国がスタートアップを支援できる仕組みを作るということになったのだが、形式だけ整えても中身が伴っていかなければうまく行かない。
次の図表を見ると、銀行は規制緩和の恩恵を受けてきたことが伺われます。
厳しさ増す経営を規制緩和に支えられてきた銀行
規制を受けてきたのは金融だけではありません。
医療分野も同様です。
オンライン診療は新型コロナウイルスが蔓延した頃から拡大してきました。
オンライン診療が解禁され広まってきた経緯
薬剤師の環境はデジタル化が遅れた
オンライン診療システム大手メドレー
オンライン診療を実施できる条件
厚労省がオンライン診療を容認する条件
EU農薬規制で生じる波紋
欧州の食品市場、新たな参入障壁
化学農薬の使用、不使用は気になる問題ですね。
農薬には2種類あるそうです。化学農薬と生物農薬。
上の図表を見て、私の想定と大きく違っていました。アメリカは大規模農法を行ない、ヘリコプターによる農薬散布が行われていることは動画でよく見ていましたから。
今ではヘリコプターの代わりにドローンを使っているかもしれません。
次の動画は日本のものです。
農薬散布ヘリ
農家の負担軽減へ ドローンで農薬散布の実証実験
農薬が人体に有害であるという問題があるため、脱農薬に取り組む食品企業もあるそうです。まだ少数のようですが。
無農薬にも課題はある
海外流出するスタートアップ
規制先進国であると逆手に取る
上記の考え方をさらに進め、web3の領域で競争に勝ち残ることができるのでしょうか?
データローカライゼーション(越境データの流通を制限)とは何か?
データローカライゼーション(越境データの流通を制限)の概念図
中国でデータローカライゼーションが強化されているそうです。
データローカライゼーションの考え方は世界的な広まりをみせるでしょうか? 覇権をめぐり醜い争いとなることが目に浮かびそうです。
次回は
PART 3 ルールと戦う企業が見る景色 規制の最前線に立ち 道を開く企業家の志
EPILOGUE 企業よ、泥を被る苦痛に備えよ
をお伝えします。
🔷編集後記
規制緩和や規制撤廃が常に良いことではないことを次のケースが教えています。
「なんでも規制緩和」路線が招いた外資による農地買収「自由化」の末路
北海道の土地やホテルが中国人によって買収されたという話はよく聞きます。北海道に限らず、長野なども同様だということです。
中国では土地を所有することができず、売買も認められていません。そのため、北海道の原野などを買い漁っています。水資源を手に入れたいのです。日本の安全な水資源を手に入れるために土地を取得します。
ホテルの場合は経営権を手に入れ、今まで通り日本人による手厚いサービスは継続することでクオリティを維持するのです。
宿泊客はそのホテルの経営者が誰かを知らないでしょう。いつの間にか経営者が代わっていても気付かないでしょう。
こうしたことが日常茶飯となるかもしれません。規制緩和や規制撤廃に対し、私たち国民はもっと注視しなくてはならないかもしれません。
日本の多くの土地が外国人によって占拠されてしまうかもしれません。なんとしてもそれは防がなくてはなりません。
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