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【誰でも本を1冊は書ける】(3)

 前回は私が実際に自らの手(厳密にはMS-Word)で原稿を書き、自費出版に至るまでの経緯を書きました。

 この本の原稿を書く際には奇妙な感覚を味わいました。

 亡き妻が私の横で「それは違う」と指摘しているように何度も感じたのです

 そんなバカなと思われると思います。確かにおかしいですよね。この本には妻と出会う以前の私の半生と、妻との生活、私の度重なる不運と挫折、そして妻の突然の死に至るまでが、 ほぼ時系列に書かれています。総ページ数は260ページ以上にもなりました。

 妻が不治の病でこの世を去ったのは2015年8月の早朝のことでした。わずか19日間の入院生活で妻の意識が混濁するまでメールでやりとりした実際の言葉も掲載しました。思い出の写真も多数掲載しています。家族写真や国内外の旅行に行った際に撮影した写真も出来るだけ盛り込みました。

 妻が大切にしていた品々を一点一点チェックし、具体的には音楽CDのタイトルをすべて書き出しました。今でも、妻が履いていた数足のスニーカー は大切に保管しています。

 1991年、新婚旅行でオーストラリアの3地域 (ポートダグラス、ゴールドコースト、シドニー) に行った後で旅行記を書いていたのですが、その一部も掲載しました。

 まさかこの本を書くためにこの旅行記が必要になるとは思いもしませんでした。このような一連の作業をしながら、妻がこの世を去った翌月から無我夢中で3カ月で書き上げました。妻に背中を押されていたかのようでした。

 2015年11月末に校了し、印刷、製本が終わり、自宅に届いたのは年が変わった2016年1月のことでした。

 長々と書いてきましたが、この本は自費出版でしかも販売目的で書いたものではありません。家族と、私や妻の友人、親戚などに差し上げるために書きました。そのため裏表紙には2次元コードは印刷されていません。

 100冊の印刷、製本を《お手軽出版ドットコム》に依頼しました。表紙の色は妻が好きだった色を私が選び、表紙のデザインはプロにお願いしました。サイズは四六判というやや大きなサイズにし、ハードカバーにしました。

 本は普通に保管しているだけでも数十年は保ちます。50年以上保たせることも可能です。 費用は総額で約43万円でした。他の大手出版社のサイトでほぼ同条件で比較してみたら100〜150万円していました。

 どうでしたか? あなたも本を出版してみませんか? 私でもできたのですから、あなたなら容易にできますよ!

 最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。


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