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第2回 「理念採用」は「合う採用」で「愛採用」

1 最初にするべきは、大きな声で自社の“思い”を知ってもらうこと

 前回よりスタートしたこのシリーズ。第1回では『「理念採用」で大手や人気企業に勝てる訳』と題して、「中堅中小企業や不人気業界の企業であっても、大手や人気ブランド企業に負けない、勝つ採用ができる」こと。そしてその解決策は「理念採用」であるとお話ししました。

 第2回の今回は、「理念採用」とはそもそもどんな採用なのかについて解説していきたいと思います。

 「理念採用」とは、その名の通り、理念による採用ということですが、言い換えれば「自社が信じて掲げている経営理念を共有できるか否か、合うか合わないかで採用・不採用を決める」ということです。

 そのために、“中堅中小企業や不人気業界の企業”が最初にやるべきことは、自社の“思い”である「企業理念=何を大切にしながら(価値観)、何を目指すのか(目的)」を整理し、明確で分かりやすく提示して知ってもらうことです。

 恋愛や結婚を例に挙げると、世の中の人にとって“中堅中小企業や不人気業界の企業”という異性はどんな存在でしょうか。

 見た目(外見)が優れているとはいえず、大手や人気ブランド企業のように、3高(高学歴・高収入・高身長)といった好条件が一つも見当たらないかもしれません。

 できるならそうした条件がまだ分からない状況で、何とか異性に振り向いてもらい、少しでも興味・関心を持ってもらいたい。せめて一度でいいから話だけでも聞いてもらいたい。

 やっとの思いで一瞬話を聞いてもらえるチャンスを得たとしましょう。さあ、何をアピールしましょう。

 大手や人気企業に負けている条件を提示したところで、それ以上に話を聞いてもらえないでしょう。何があるか。第1回からお話ししているように、恐らく“思い”しかありません。

 「残念ながら私たちはまだ大きな会社(あるいは有名な会社)ではありませんが、“思い”の強さでは誰にも負けません。私たちはこんな信念を大事にしながら、こんな世界を本気で実現したいと夢見ているのです。一度詳しい話を聞いてもらえませんか」

 応募者に媚びているのでも、自分たちを卑下しているのでもありません。むしろ自社の本気の“思い”については堂々としていてほしいのです。

 互いを知る機会が無ければ、その先など絶対にあり得ません。何もしなければ応募者の多くは振り向いてもくれず、これまで通りの埋もれた存在であり続けることになる。それが嫌なら、とにかく自社の“思い”を勇気を持って大きな声で表明する。

 大きな声でというのは、声自体大きく自信をもってという意味でもあり、同時にいろいろな場面に積極的に出ていって表明しましょうという意味でもあります。

 より大きな声で、さまざまな機会に、自社の熱い“思い”を表明する。そうして1人でも多くの異性=応募者と互いを知り合う機会をつかむのです。

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当シリーズは、某金融機関の法人会員向けに執筆したものを、その後の情報も加えて改編したものです。中堅・中小企業や、採用不人気業種でも採用で大手に勝てるノウハウを公開します(全10回以上を予定)。不定期ですがあまり間を空けずに更新していく予定です。よろしければフォローをお願いします。

コロナ禍で人材採用を手控える企業も少なくありませんが、これまで採用で苦しんできた企業にとっては今こそチャンスです。とりわけ中堅・中小企業は…

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第2回 「理念採用」は「合う採用」で「愛採用」

武田 斉紀 / ブライトサイド(株) 代表取締役、産業能率大学兼任講師

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東京大学卒、(株)リクルート入社。人事部経てHR事業部で様々な業種規模の企業をコンサルティング。2003年に理念経営コンサルの現社設立。著書『行きたくなる会社のつくり方』他多数、三菱UFJ銀行の法人向けサイトで10年以上コラム執筆、日経ビジネスでも上位ランク獲得。全国各地で講演

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