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第7回 面接における効果的な「なぜ?」の使い方2 基礎編

1 「なぜ?」の質問を有効に使いこなすための基本とは?

 前々回の第5回より、「理念採用」の最終段階である【ステップ5】「合うか、合わないか」を最終確認する質問を会社側からする、面接の実践ステップに入っています。実際の面接場面で、どんな質問のやり取りをすれば「合うか、合わないか」を判断できるかということです。

 第7回の今回は、“面接における効果的な「なぜ?」の使い方2 基礎編”と題して、「理念採用」の成功に向けて、「なぜ?」の質問を効果的に使うための基本ノウハウをお伝えしていきます。

■「なぜ?」の質問を効果的に使いこなすための基礎 ~「合うか、合わないか」を最終確認するために~
【ポイント1】 “間”を中心に「?」をメモした上で、時間順に聞く
【ポイント2】 答えを確認しながら、掘り下げるための次の「なぜ?」を探す
【ポイント3】 答えにスッキリするまで「なぜ?」を探して繰り返す

 今回も順に詳しくご紹介していきたいと思います。

 面接の冒頭では相手をリラックスさせて、思いを出し切ってもらうために簡単な質問から入る場合が多いでしょう。例えば雨が降っていたら「ぬれませんでしたか。大丈夫ですか?」と。

 「はい、いいえ」「イエス、ノー」で答えられるいわゆる限定質問ですが、ここではこうした通常の面接における細かいテクニックについてはあえて触れません。あくまで“「理念採用」の最終段階である【ステップ5】「合うか、合わないか」を最終確認する”ための面接におけるノウハウについてご紹介します。

 応募者にリラックスしていただいたところで、私は最初に応募者が現時点でどれくらい当社を理解し、「合う」と認識していただいているかを確認するための質問をします。

 「今日は当社のほうからも○○さんにいくつか質問させていただこうと考えていますが、その前に当社のことについてはひと通りご理解いただけましたか?」「まだひっかかっているような大きな疑問や質問があれば、先にうかがっておきましょうか」。

 あまりにたくさんあるようでしたら、今回を最終面接とするのは難しいかもしれません。いくつかであったとしても、説明していると20~30分はかかりそうだなと思った場合は、本人が気になっている項目の中で比較的答えやすいものだけをその場でお答えし、「残りはまた後で答えさせてください」でもいいでしょう。

 次の面接も詰まっている場合は、本人に時間があれば誰か他の人を手配して回答を引き継いでもいいでしょう。もし面接の質問をやり取りする中で、双方が「合わない」と分かったら、その時点で残りの回答をする必要がなくなるかもしれませんし。

 特に疑問・質問がなければここまでは数分、1つ、2つに答えても5分前後ですむでしょうか。いよいよ面接の質問に入っていきましょう。

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