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地域創生・地域ブランディング界隈noteまとめ

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地域創生・地域ブランディング界隈のニュースや事例分析の他、マーケティングやデザインなど地域活性化やまちづくりに役立つnoteをまとめております。
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#コラム

「地方創生」の勝ち負けを分けるモノ

昨年度より、地方創生支援人材として北海道奈井江町に派遣されています。最近インフレ気味に使われている「地方創生」という言葉ですが、ハッキリと定義できているでしょうか?「地域活性化」「地域づくり」「地域おこし」といった言葉とごった煮で使われがちな傾向ですが、こういった霞ヶ関発の政策スローガンには明確な目的が存在します。 「地方創生」とは急激な高齢化と少子化といった人口構造の変化や、地方における財政ひっ迫と税収低下といった財政構造変化に対して、再編的施策を考えていく取組みとなりま

京都駅観光案内所で見た、日本のインバウンド観光の課題

編集部注:本記事は弊社代表・青木優のブログ「HIBILOG」の2014年7月15日掲載の記事を転載・編集したものです。 京都駅にある総合観光案内所。 観光案内所の様子です。 10分100円で使えるPC。ブラウザのメニューも日本語でした。せっかくお金を取るなら、言語変換機能ぐらいつけるべきではないでしょうか。 あるいは隣に英語が話せるスタッフがいたらいいのに、と僕は思いました。 無料で印刷できるプリンター。 日本語のキーボード。外国の方にとって、ローマ字変換するのも

「関係人口」について話したよ。

昨日、職場である豊岡劇場で開催していただいた【関係人口トークイベント】を経て感じたことを書き留めていく。 ▽イベント概要 島根を拠点にするローカルジャーナリスト・田中輝美さんが、このたび書籍『関係人口をつくるー定住でも交流でもないローカルイノベーション』を木楽舎から発刊されました。関係人口とは、思いのある地域へ定住しなくても継続的に、その地域に関わる人のことを指し、その考え方は人口減少の今、注目されています。今回は、ローカルジャーナリストの田中輝美さんと豊岡劇場のマネージャ

土地のポテンシャルを見極めて経済圏を作るお仕事-KURA COCOLONO-

僕は現在、山梨県の「とある場所」にある空き蔵と空き家を利活用したプロジェクトを進めています。プロジェクトメンバーから声をかけてもらいスタートしました。 その空き蔵を体験型のギャラリーとして活用して「KURA COCOLONO」と名付けました。 超過疎地のこの場所では60歳や70歳の方が「若手」と呼ばれるほどの場所で、目に見えて「地域の消滅」の一途を辿っています。 しかし実はこの周辺の土地は自然豊かなおかげもあって経済は元気で、観光地としても今後発展することが見込める場所

暮らしというより、生活。「活かして生きる(生活する)場のデザイン」。

 コミュニティづくりの仕事をさせていただいている中で、この場はすごいと勉強させてもらっているのが「はっぴーの家ろっけん」さん。介護付きシェアハウスとして運営されているが、そこには日々多様な人が集って、それぞれの日常を実現している。はっぴーの家さんは、そんなところだ。 はっぴーの家さんについては、soarさんの記事が詳しい。 http://soar-world.com/2017/12/20/happynoierokken/  昨日は、そんなはっぴーの家さんの一周年祝いに参加

「シメパフェ」文化に思う、街全体でフルコースを完成させるということ。

一昨年あたりから、札幌で流行っているという「シメパフェ」文化。 読んで字のごとく、飲んだあとの締めとしてパフェを食べる、というのがここ1、2年で急速に広まっているのだそうです。 札幌シメパフェの公式HPを見ると、なんと20軒以上の喫茶店やカフェがそれぞれ趣向を凝らしたパフェを提供しています。 個人的にこのブームが面白いと思ったのは、人の「はしご」を推進しているところ。 最近東京でも赤羽や立石、水天宮前といったエリアが人気を集めはじめていますが、それははしご酒によって街

商業主義と歴史的情緒のバランス

香港・マカオの旅もいよいよ終盤。 大学生の頃に「深夜特急」を読んでからずっとどんな楽しい国なんだろうと思っていたのですが、想像以上にどこもかしこも発見がいっぱいで、年明け早々たくさん刺激を受けています。 中でも、マカオはカジノを含むホテルエリアの豪華絢爛さに圧倒され、日本にはない規模の大味なエンターテイメント性に驚くばかりでした。 ▲今回マカオで泊まったホテル。ホテルの中に観覧車やアトラクションがあって、USJのような雰囲気でした。 恥ずかしながら渡航前に歴史などを詳