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プロ野球交流戦の思い出あれこれ~マリーンズ編~

【参考】プロ野球交流戦の思い出あれこれ~バファローズ編~


現在、プロ野球セ・パ交流戦を戦っている千葉ロッテマリーンズ
6月4~6日の読売ジャイアンツ戦では1勝2敗と無念の負け越しを喫し,,
7日の広島東洋カープ戦ではカープ・大瀬良大地投手にノーヒットノーランを許す結果になりましたが、8日はエース佐々木朗希投手の先発で勝利。
まだまだ優勝を狙える位置にいるので、これを機に流れを戻して欲しいところです。


そんなわけで今回は、マリーンズの交流戦にまつわる思い出をいくつか綴らせていただこうと思います。
ただし、現在の私は関西在住。これに対しマリーンズの本拠地は千葉。これまでマリーンズの交流戦は中日ドラゴンズ戦と阪神タイガース戦を数回観戦したのみ
です。
そのため、本稿は対ドラゴンズ戦・対タイガース戦に限定した内容になりますので、予めご了承ください。


バンテリンドームはいいぞ

バンテリンドームナゴヤ(2013年・ナゴヤドーム時代)

関西在住のマリーンズファンの私が、地元関西でマリーンズの試合を観戦しようと思うと、必然的にオリックス・バファローズ主催の公式戦・オープン戦か阪神タイガース主催の交流戦・オープン戦に限られてしまいます。
しかも、タイガース主催のマリーンズとの交流戦が阪神甲子園球場で開催されるのは、現在では2年に1カード3試合のみ。それもビジター応援席のチケットは常に入手困難という状況です。

それだけに、これまた2年に1カード3試合が開催される中日ドラゴンズ主催の交流戦や、稀にマリーンズ戦として組まれる福岡ソフトバンクホークスの京セラドーム大阪主催試合は、関西在住のマリーンズファンにとって貴重な近場での観戦機会となっています。

そんなわけで、独身時代の2011年と2013年にナゴヤドーム(現バンテリンドームナゴヤ)に遠征し、ドラゴンズ対マリーンズの交流戦を観戦しに行ったことがあります。
そもそもマリーンズファンにとって、バンテリンドームナゴヤは、2010年日本シリーズ第7戦でドラゴンズを下し、リーグ3位からの日本一という偉業を成し遂げた思い入れの強い球場です。
加えてバンテリンドームナゴヤは、通いつめている京セラドーム大阪とは異なり、外野席からでも試合を観やすい構造になっていること物販が各種電子マネーに対応していることもあり、個人的には快適に観戦を楽しめるお気に入りの球場の一つです。

話が脱線気味になりましたが、あの時の熱戦をもう一度という思いから、名古屋の地で観戦した交流戦での戦績は現時点で1勝1敗。
勝ち試合となった2013年5月29日のゲームは、ドラゴンズの先発投手が山井大介投手、マリーンズの先発投手が阿部和成投手(現マリーンズ広報兼打撃投手)
1回表の角中勝也選手のホームラン、4回表の清田育宏選手のホームランなどで3点を挙げたマリーンズが継投リレーでリードを守り抜き3-0で完封勝ち。
試合後のお立ち台には、見事2勝目を挙げた阿部投手が登場しました。

思い起こせば、清田選手はルーキーイヤーの2010年の日本シリーズ第1戦でホームランを放つなど、ドラゴンズ相手には滅法強く、「中日キラー」と言われることも多い選手でした。
それだけに、その後不幸な形でマリーンズを去ることになったのが誠に残念です。

2016年・長良川球場の一夜

ドラゴンズ対マリーンズ戦(2016年6月14日)

ドラゴンズ主催のセ・パ交流戦は原則として本拠地のバンテリンドームナゴヤ(ナゴヤドーム)で開催されていますが、かつては一部の試合が愛知県・三重県・北陸地方の地方球場で開催されたことがありました。
マリーンズ戦についても、2016年6月14日、カード初戦の1試合が岐阜市の長良川球場で開催された実績があり、平日でしたが半日有休をいただき参戦したものです。
2年に1回程度しか観られない岐阜でのドラゴンズ一軍戦ということで、会場には地元岐阜の竜党が大挙して詰めかけていましたが、12球団のファンのなかでもとりわけ遠征好きで知られるマリーンズファンも中京圏・関西圏を中心に広い地域から集まり、レフト側の外野スタンドを埋めていました。
先発はドラゴンズがラウル=バルデス投手、マリーンズが石川歩投手。
1回表に角中勝也選手のタイムリーヒットで先制、その後ヤマイコ=ナバーロ選手清田育宏選手のホームランで加点したマリーンズが4-2でドラゴンズに勝利。
二次会終了まで現地に残り、地方球場での勝利の余韻を味わいながら終電で関西に帰るという、なかなかハードな行程でしたが、野球ファン冥利に尽きる1日でした。
なお、岐阜でのマリーンズの勝利は、前身の大毎オリオンズ時代の1950年以来実に66年ぶりだったそうで、話題になりました。

【参考】旧ブログに記した2016年6月14日の観戦レポ


何かが起こる阪神タイガースとの名勝負

タイガース対マリーンズ戦(2014年5月25日)※タイガース側で観戦

千葉ロッテマリーンズと阪神タイガースの対戦といえば、2005年の日本シリーズでマリーンズが4連勝の末日本一に輝いた際のエピソードを想起される方が多いと思いますが、実はその後にもいろいろありました。
2005年から2024年までの交流戦でのマリーンズとタイガースの対戦成績は、マリーンズの30勝、タイガースの35勝、引き分け6つと、意外に思えるかもしれませんがタイガースの方が対戦成績ではリードしています。

【参考サイト】

それでも、この19年間のセ・パ交流戦では、ZOZOマリンフィールド(千葉マリンスタジアム)と阪神甲子園球場で数多くのドラマが生まれました。
2012年5月31日の阪神甲子園球場。友人に誘われ、マリーンズ側(ビジター席)でタイガース対マリーンズ戦を観戦した試合でした。
この試合はタイガース・クレイグ=ブラゼル選手がマリーンズ・薮田安彦投手から来日後初のサヨナラタイムリーを挙げ、2-1でタイガースが勝利。
セ・リーグではタイガースファンなのですが、サヨナラ勝ちでの風船飛ばしと六甲颪で膝から崩れ落ちるという後にも先にもない経験を味わいました。

サヨナラ勝ちといえば、マリーンズが劇的な勝利を挙げた試合も何度かありました。
2015年6月2日。これも阪神甲子園球場での一戦ですが、マリーンズの角中勝也選手が、2-3の1点ビハインドで迎えた9回表にタイガースの呉昇桓投手から逆転満塁ホームランを放ち、チームを劇的なサヨナラ勝利に導きました。
自宅で一人ラジオ観戦していた私も、逆転満塁ホームランの瞬間鳥肌が立ったのを今でも覚えています。
また、現在のマリーンズのエースである「令和の怪物」こと佐々木朗希投手がプロ初勝利を挙げたのも、2021年5月27日に阪神甲子園球場で開催されたタイガースとの交流戦でした。

今年2024年のセ・パ交流戦のマリーンズ対タイガース戦はマリーンズの2勝1敗。
1・2戦目は延長戦の末マリーンズが勝利、3戦目は故障を乗り越え新たなエース候補となりつつある才木浩人投手の好投によりタイガースが勝利しました。

次回は、阪神タイガースファンとしての視点から、セ・パ交流戦の思い出を綴らせていただこうと思います。

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