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【保存版・DL可】コミュニティマネージャーのスキルセット・マインドセット定義シートを公開します

こんにちは、株式会社NAVICUS 代表取締役の武内です。

昨今注目を集めている「コミュニティマネージャー」という職種において、どういったスキルセット(職務上の能力)、マインドセット(考え方、心理)が必要か、定義シートに纏めたので公開します。★拡散歓迎です!★

スキルセット・マインドセット定義シート公開の背景

シートを公開する理由は、端的に言うと「よく聞かれるから」です。

株式会社NAVICUSは、サービスのコミュニティ戦略策定やTwitter, Instagram, Facebook等のSNS運用支援を行う会社で、コンサルテーションが一つの事業軸となっています。

昨今多くのクライアント様から、「どういった人材がコミュニティマネージャーに向いているのか」「評価軸をどうしたらいいのか」といったご質問を頂きます。今回のスキルセット・マインドセット定義は、「人材アサイン判断」「教育」「能力評価」に用いると非常に有用な為、公開し多くの方に役立てていただこう、と思った次第です。

定義シートはこちら!

早速ですが、2020年2月版のシートはこちらです。ダウンロードいただいた方は、励みになるので是非「スキ!」ボタンお願いします!

コミュニティマネージャー スキルセット

DLはこちらから![JPG版][pdf版

※直接ご連絡いただければ、起案時のexcel版もご提供します。お仕事のご相談等もこちらからお気軽に!

以降、策定の前提条件や個別項目の解説等を長々載せているので、必要な方はご覧ください。


策定の前提条件・方針

・今回は主に「Web,ITサービスの事業会社におけるコミュニティマネージャー」を想定して策定しています。

・混同されやすい「SNSマーケター」と定義を分けています(こちらも別途作成予定)。その為、個別メディアの具体ノウハウや実行スキルは意図的に項目から外しています。因みにコミュニティマネージャーとSNSマーケターの位置づけは、居酒屋店長と看板娘、みたいな棲み分けだと認識してます。

・冒頭に記載した通り、定義においてはスキルセット(職務上の能力)とマインドセット(考え方、心理)の2軸を載せています。とりわけコミュニティ職においてはマインド面での適正判断が非常に重要となってきます。

・レベルを3段階で分けています。「コミュニティマネージャー」「シニア・コミュニティマネージャー」「リード・コミュニティマネージャー」と定めており、それぞれ「コミュニティ業務一年生」「特定サービスの主担当者」「多様なサービスでの実務実績のあるリーダー人材」と定義しています。

個別項目の解説 ~マインドセット~

サービスへの情熱:これが無いとアサイン不可、ぐらいに思った方が良いです。業務の性質上、コミュニティマネージャーの熱量はユーザーに伝わりやすい為、熱量の無い担当者がコミュニティ業務に関わると「入れ込んでない事がユーザーに見透かされる」結果となります。

サービス利用:あえてサービス「理解」としていない点がポイントです。単純にサービス仕様を把握するだけでなく、ユーザーのモチベーションフックが何なのかを実感として掴んでいる事が重要です。

個別項目の解説 ~スキルセット~

戦略構築能力:戦略立案、指標設計、傾聴の3つを定めています。マーケティング職と明確に違うのは、指標設計そのものに一定の難易度がある点です。例えば「ファンの熱量が上がってる状態」を測る指標として、サイトのPV/UUを見るのか、コミュニティ施策接触者の課金率・額を見るのか、はたまたSNSの定性コメントを追うのが良いのか、これらをケースバイケースで判断する必要があります。

また、傾聴も極めて重要です(デジマ出身者に最も不足しているスキルはコレ)。ユーザーの行動心理を把握する「ユーザー像理解」に加え、互いに影響し合う様々なユーザー群の関係性や連動性、特性を把握する「コミュニティ相関理解」も施策立案に置いては必要となります。

・・・なんてサラッと書いてますが、この辺は結構難しい話なので、シニア以上のスキル要件としています。

戦略実行能力:企画立案、プロジェクト管理の2つを定めています。

まず「ストーリー設計スキル」ですが、別記事で解説した通り、コミュニティ戦略における施策設計は「一筆書き」で描く必要があります。例えば前月の施策で高まった熱量をどう次の施策にブリッジさせるか、といった風に前後の文脈を踏まえた施策展開が必須となります。これを確実にこなす為に、振り返りサイクルや手法をしっかり決めて取り組む事をオススメします。

一方、一般的なビジネススキルにも該当する部分ですが、諸調整が発生するコミュニティマネージャーにおいては、「プロジェクトマネージメントスキル」「折衝スキル」「プレゼンテーションスキル」も高いレベルで求められてきます。今回は飽くまでコミュニティマネージャー職のスキルセットを定義している為、一般的なビジネススキル項目は極力削っていますが、プロマネ系スキルだけは重要度が高い為記載しています。

分析能力:先進分析、多角分析の2つを定めています。前述の指標設計スキルとも関わりますが、コミュニティ施策の場合そもそも指標や計測方法が定まっていないケースが大半です。そういう意味で、前例のない分析手法に基づき施策の効果分析を行う「先進分析スキル」が求められます。

NAVICUSのご支援領域でもココが思いの外多く、スマホゲームの公式Twitter運用による売上貢献規模可視化、といったテーマでの分析手法構築に度々取り組んでいます。

キャッチアップ:コミュニティマネージャー職においては、時流把握も非常に重要です。SNSで流行りのコミュニケーション文脈、業界内で話題のイベント手法など、今のトレンドを知見としてアップデートし続け、実施策に取り組める事がスキルにおける重要項目の一つです。


最後に

自己紹介エントリでも話しましたが、NAVICUS社で実現したい事として「日本国内におけるコミュニティマネージャー職の定着」を掲げています。今回のシート公開もその一環ですし、今後も様々な情報発信・活動を進めていければと思っています。

ご関心いただけた方は、是非コメントやご連絡をお願いします!

もしサポート頂けましたら、都内ラーメン探訪に充てさせていただきます!(&記事化します)