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【世界観思考ワークショップ】始動

渾身の、魂を込めたワークショップを作りました。
タイトルは【世界観思考ワークショップ】です。

僕のここまでの活動や思考の積み上げの先にできた、一つの集大成です。

誰しもが持っている世界の捉え方を「世界観」と位置付け、多くの人が言語化できていない自らの持つ世界観を知り、その世界観をさらに豊かに拡張させていくためのワークショップです。

だいぶ長いのですが、どんなことを感じてきてこのワークショップを作るに至ったかをお話しさせてください。

「どんなワークショップですか?」と言われれば、ジャンルで表現するなら自己理解というカテゴリに入るのでしょう。

「自分を知る」というテーマについて、それこそここ4年〜5年ずっと向き合ってきました。もちろん僕自身が自分を知ることに向き合いながら、それを周りの人と一緒に実践してきた日々でした。

直球で「自分を知る講座」というセミナーを開催させてもらったこともあります。「あり方を整える365日」というタイトルで365日毎日繰り返す問いかけから自分の解像度を少しずつ高めていこうという取り組みを皆さんと進めてもきました。

あり方を整える365日

「ジブンの『あり方』English」という英語の文法構造を応用することで自分を深く見つめるワークショップも開発し、たくさんの場で開催させてもらいました。

ジブンの『あり方』English

自分の言葉の捉え方を見つめることで解像度を高める「シューカン自悶自答」や、単発で言えば「自分ロケット」や「価値観カード」や「中期人生計画」などなど、とにかくたくさんのワークを作り様々な方とそれを実践してきました。

シューカン自悶自答
価値観×天賦の才が燃料の「自分ロケット」を見つけよう
中期人生計画

もちろん、僕自身がワークを作るだけではなく様々な人が展開している自己理解系のワークショップにも参加しました。あるいはその手の本を読んで、「自分を知るとは果たして何なのか」について考えを巡らせてきました。

しかし、世の中に存在する「自分を知る」ためのアプローチのどれもが、とても大きな意味を持つモノでありながら同時に納得いかないモノでもありました。

常にその感覚は両方ある。しかし多くのワークは「これが正解だ」というスタンスで迫ってくる。やればやるほど、調べれば調べるほどにモヤモヤは募っていきます。

そんななか、昨年はその活動を一つのカタチにした「ジブンの社名を見つけよう!」を作りました。自分を「知る」の先に、どんな自分であるのかを「決める」までを実践するワークショップです。

ジブンの社名を見つけよう!

知って終わりじゃない。どんな自分であるのか、いまの自分に出せる目一杯の結論を出す。もちろんその結論は変わるかもしれない。でも、その瞬間において「これだ」と自分なりに決めることが大事だと思っています。

そう、「決める」は僕の中で一つの大切なテーマです。「決める」を実践していくために「自己決定性」が存在するということは、さらに大切な前提です。

今回作った世界観思考ワークショップは単に一つの捉え方に基づいて自分のあり方を決めるワークショップではありません。

自らが世界をどう捉えるかを・どんな捉え方で自分と世界を見つめるかを「自らが決める」ワークショップです。正解があるワークショップではない。自分にとっての「問い」と「答え」を見つけるワークショップです。

しかし、その前提となるところで「一つの思考法を前提として押し付けるアプローチ」は人から自己決定性を奪っています。「色んな考え方があっていいよね」と言いながら「でも自分の考え方を採用しない人はバカだよね」というような思考が漏れ出ている発信に出会うと、なんとも遣る瀬無い気持ちになります。

前提として、世の中にあるあらゆる思考法はどれも素晴らしいモノだと思います。それがフィットするときには自分やチームを一気に加速させてくれる。一方で、どんな思考法がフィットするのかは、その人が持つ世界観と周囲の環境との相互作用によって決まります。万人にフィットするような思考法なんてない。

だからこそ、自分には何がフィットして何がフィットしないのかを知ることが大切だし、ホントは思考法の発し手側が「自分以外の正義」に対する向き合い方を変えなきゃいけないんだとも思います。

「決める」の前提となる「自己決定性」、表現を変えると自由であること。しかし、どう自由であるのか、何を自分で決めることが自由であるのか、何を自己決定することが「決める」なのか。

一つの捉え方が先にあって、それに合わせることが「自分らしさ」や「自由であること」だとされることは概念先行です。それは自己決定ではない。自由ではない。どうすればこの問題を突破できるだろうと考え続けた先に行き着いたのが「世界観」の概念です。

このワークショップは、言わばPCのOSを知るためのモノです。

しかしそこを実際に駆動させるのはアプリケーションが無ければいけません。アプリケーションにあたるモノが、世の中に様々に存在する思考法や実践法です。「○○思考」といったモノはまさにアプリケーションですね。

いままでは自分のOSの正体を知らずにアプリを使おうとしていた。WindowsなのにMac専用のアプリを動かそうとして起動せず悶々としているような状態だったわけです。だからまずは自分のOSを理解する。それが世界観思考です。

世界観が分かれば、つまり自分のOSを知ればアプリケーションの選択も活用法にも幅が出る。Windows環境でMac専用アプリを使いたかったけど使えない。でも探せば似たようなWindowsアプリはある。自分のOSを理解していれば、そもそもフィットするアプリも見つけやすくなる。そんな感覚で捉えてもらえたらイイと思います。

自分の中で世界観思考が一定体系化されてきたあたりで「こう捉えなければいけない」とするような言葉に惑わされなくなりました。それは決して、世の中でよく言われるような「自分の軸」ができたからではありません。その主張の背景にある「世界観」が分かるようになってきたからです。

どこが自分とズレていて、どこは一致しているのか。どこをアレンジすれば取り込むことができ、どんな問題が起こりうるか分かるから取り込まないと判断する。これは「自分の軸」ができたわけでなく「世界を捉えるための基本フレーム」を通して見ることができるようになったからです。

もちろん、僕の世界観思考も言ってみれば数多ある思考法の一つです。ここにすでにパラドクスが生じています。「その思考すら一つの捉え方でしかないじゃないか」と自分に生じる反対意見とも対峙しながら、できる限り「フェア」であるようなアプローチが作れないかと四苦八苦しました。

フェアであること。ここもすごく大事にしました。いや、していたようです。この文章を書こうとしたときに自分自身がこんなにフェアであることを大切にしていたんだと気づいて、ちょっと自分でも驚きました。

あらゆる思考法や実践法を「フェアに扱う」ことができる。それぞれの概念を対等に扱い、その思考がフィットしないからと言って自分を否定する必要がないことがロジカルに分かる。

あるいは、あらゆる思考法や実践法と自分が「フェアな関係」でいられる。思考法が自分の上位概念ではない。自分は何かの思考法によって操られる存在では、決してない。

「思考法があって、それに自分が合わせる」という順番では思考法の方が自分より上位概念になってしまう。そうではなく、世界観を認識したうえで思考法を「選択する」というアプローチを取る。

アンフェアであることは人から自己決定性を奪うのだと感じています。例えば「この思考法が大正義で他はダメ!」というスタンス自体がアンフェアです。それは結局のところ自己決定性を奪っていく、

では、「自分で決める」ができるとはどんな状態なのか、どんな姿勢で世界と向き合っているのか。ずっと考え続けました。

上辺だけじゃなく「みんなちがって、みんないい」を本気で実現するにはどうすればいいんだろう。これは個人に対する「みんな」でもありながら概念に対する「みんな」でもあります。人間だけを対象としていません。そんな一見すると青臭いとも思えるようなテーマに対する熱量が僕を突き動かし続けています。

あらゆる概念をフェアに扱いながら、個々人が納得して「決める」をするために自己決定性を確保できるアプローチを生み出せないだろうか。一つの軸に基づいて頑なになっているわけではなく、自分自身の世界観に対して言語化ができていて、どんな考え方を自分に取り込むか、どんなあり方で過ごすのかを決めることができる。そんなワークを生み出そうとしました。

と、四苦八苦の末に出来たのが世界観思考ワークショップです。自分の世界観を知ることは、あらゆる概念・モノの考え方に対する「向き合い方」を変えてくれる。その先に、広さと深さを持った「知る」が起き、納得いくような「決める」に繋がっていく。そう感じています。

「ジブンの社名を見つけよう!」以上に、その意味を伝えにくいワークショップであるように感じます。

でも、これはたくさんの人に触れてみてほしい。その先にこの思考法を取り込むかどうかは皆さんに委ねられますが、しかしこの概念に触れてほしい。これは僕の我儘ではありますが、いまこのワークショップに対して感じてきたことを外に出してみました。

ようやく出来た。そんな感覚です。
ぜひ触れてみてください


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