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戦術を学ぶ

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戦術に関する記事だけをまとめています。
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#作戦

メモ 機甲師団はどのような編成で運用されるべきなのか?

1955年に主権を回復し、再軍備を開始した西ドイツは、北大西洋条約機構(NATO)の一員としてソ…

メモ フォークランド紛争の事例で考える対潜戦の重要性

1982年3月、アルゼンチンが南大西洋のフォークランド諸島を攻撃し、軍事占領に成功しました(…

情報技術の視点で20世紀の海軍史を捉え直すNetwork-centric Warfare(2009)の紹介

ネットワーク中心の戦い(network-centric warfare)とは、遠く離れた離れた部隊を広域的な通…

メモ 技術が戦闘に与える影響を適切に分析することの重要性

以前、プロイセン陸軍の参謀総長を務めたヘルムート・フォン・モルトケが、19世紀の火器の性能…

現代の陸軍の新しい組織構造を大胆に提案したBreaking the Phalanx(1997)の紹介

1990年代に発表された陸上戦の研究成果の中で、特に注目された著作の一つにアメリカ陸軍軍人ダ…

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手っ取り早く戦術の初歩を学びたい人のためのHow to Win on the Battlefield(2018)の…

軍事学で避けて通れないのが戦術の議論ですが、それを一から学習しようとすると、さまざまなハ…

論文紹介 1990年代に提案された「ネットワーク中心の戦い」の構想とは?

アメリカの軍人であるアーサー・セブロウスキー(Arthur Cebrowski)とジョン・ガルストカ(John Garstka)は、1998年に「ネットワーク中心の戦い(Network Centric Warfare: Its Origin and Future)」と題する小論を発表し、それまでの軍隊の戦い方を抜本的に見直すことを提案しました。それは軍隊の運用を人員、武器、装備といった物的な優勢に基づいて最適化するのではなく、情報通信ネットワークを通じて結びつけられた部隊の活

ソ連軍が戦力相関(correlation of force)を評価する手法はどのようなものだったのか…

ソ連軍では、軍事的能力の優劣を評価するため、戦力相関(correlation of forces, COF)という…

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メモ WEI/WUVで陸上戦闘力を定量的に把握することの難しさ

軍事学では、戦闘において任務を達成する部隊の能力を指して戦闘力といいます。戦闘力は相対的…

地理学者は戦争と地理の関係をどのように考察するのか? Battling the Element(1998)…

戦争は敵との戦いであると同時に、自然の猛威との戦いでもあります。暴風、降雨、極寒、泥濘、…

【シリーズ】基礎から学ぶ軍事学入門(1):軍事学とは何か

はじめに これまでに戦争は無数の人命を奪い、文化と財産を破壊し、国家の存亡を決してきまし…

論文紹介 武装勢力の戦い方は支配領域の有無によって大きく左右される

一部の非合法的な武装勢力は個人単位で行動し、警察官、軍人、公務員、政治家、経営者などを攻…

ウクライナ軍がロシア軍に反撃するために取り組むべき戦術的課題は何か?

2022年2月24日以降、ウクライナ軍はロシアの軍事侵攻で大きな損害を被りましたが、依然として…

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論文紹介 フォークランド戦争で学ぶ戦闘と後方支援のバランス

フォークランド戦争(1982)でイギリスとアルゼンチンは南大西洋のフォークランド諸島の支配をめぐり戦いました。もともとフォークランド諸島は小規模なイギリス軍の守備隊に守られていましたが、アルゼンチン軍の攻撃で守備隊は降伏に追い込まれました。 不意を突かれたイギリスは本国から遠く離れたフォークランド諸島に戦闘部隊を展開する戦力投射能力の不足に苦しめられました。政府は軍部に早期奪回を求めたので、多くの部隊指揮官は後方支援の限界を乗り越えるために、さまざまな課題を即興的に解決しな

有料
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