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33(サーティスリー)

 皆さんも大好きな数字、特別な数字、ラッキーナンバー、など自分だけの「数字」を持っているだろうと思う。
 『33』、この数字が私にとっての特別な数字で、幼少期から初老期の今に至る迄、常に意識してしまうのである。
 童時代は、風呂屋の下駄箱は33を自分専用のごとく使っていた。学生時代前半は、よく覚えていないが、何かしら意識をしていたことだろう。高校は併願受験だったが両校共、33の受験番号だった。もちろんどちらも合格だったが、偶然とは思えない❰33❱をよりいっそう意識するようになる。
 もともと大学という選択肢がない私は、卒業さえ出来ればいいので、友人にも、つい、この間迄言わなかった
    「テスト チャレンジ 33(サーティスリー)!」
と名付けたスリル満点のこのゲームを3年間こっそりと楽しんだ。ルールは、いたって単純で、中間、期末のテストで、全教科(33点)とること、ただそれだけ。他の者が聞いたら「何やってんねん!アホちゃうか?」と突っ込まれただろうが、今の今迄誰も知らない。
 しかし33点はそうそう簡単には取れない。33点を狙う人など、おそらくいないので、誰もこの難しさはわからないだろうし、わかる必要もない。
 私は、100点とることより難しいと思っている。また、30点以下は赤点なので、独特のスリルも味わえる。最高記録は5教科33点で、高校三年の一学期の期末で成し遂げた。オリンピック5種目で金メダルをとった感覚だった。私にしかわからない喜びだろう。が、最近考える。
 もし特別な数字が「99」だったら、人生変わっていたかもと・・・・


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