恐怖に沼る!里(人間)と沼(自然異界)の恐怖譚『里沼怪談』(戸神重明)まえがき+収録話「夜更けに来るモノ」全文掲載
人里近くに存在しながら、どこか得体の知れぬ不気味さが漂う〈沼〉。
日本各地の沼に纏わる怪異体験、恐怖譚を集めた異色の怪談集!
あらすじ・内容「ここは生きた人間が来る場所じゃあねえ」
原野の真ん中、泥色に濁った沼。
現れた男衆は一斉に鋤や鍬を振り上げて…
――「お化け沼」(栃木県)より
■深夜の馬牛沼から立ち昇る光の虫。
祖父は恍惚とそれを咀嚼する…「真夜中の手伝い」(宮城県)
■高子沼の畔に出る頭が人間で胴体がツキノワグマの化け物…「獣人の沼」(福島県)
■帰宅中に迷い込