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うつ病なので本を断舎離したらあることに気がついた

先日は服を断舎離したので今回は本を断捨離していこうと思う。
私の本に対するスタンスだが、読書家というほど本は読まないし買わない。ただし、本に興味がない人に比べれば割と定期的に本を買って読んでいる方だと思う。

今回の断捨離では、概ね所有していた本の約半分を手放すことができた。

まっさきに手放したのはビジネス本の類。これらは前回の服同様単なる情報だからだ。古い情報を大切に持っていても仕方ない。
次に手放したのは自己啓発本や働き方について書かれた本。
これらの本の中身は大概にして以下の二つに分類される。

・周りを気にせず自分の中の答えを信じて突き進め。
・郷に入っては郷に従え。

もうこの二つのどちらかが絶対に書かれている。
なのでもう読む必要はない。
だって答えはこの二つのどちらかだもの。
これをするためには自分はどうしたらいいのか、ということは本には書いていない。だって、自分の人生なのだから。

次に手放したのは昔ハマった漫画や小説だ。
改めて読み返してみると自分の中で「面白い」という価値観が随分変わったのだなと思った。
どこかで、いい夫婦は互いの価値観の変化を認めあっている夫婦だという言葉を聞いたことがあるけど。
価値観というのは微妙に、しかし確実に変化しているんだということがわかった。
これまではその価値観の変化も含めて本棚に貯蔵してきたが、病気をきっかけにそれらは手放すことにした。

結果、手元に残ったのは今でも面白いと思える本。
例えば村田沙耶香や葉真中顕の小説は手元に残した。
また人生で初めて「小説が面白い」と感じさせてくれた内海隆一郎の本やあまんきみこの本も手元に残した。
これらは古本屋でも中々手に入らない本である。
後は写真集(グラビアアイドルの写真集ではなくアート本)も残した。これらは絶版になっていることが多い文化の極みだ。
気に入っている詩集も残している。

段ボール箱6箱分の本を残した。
これらは今でも私が感動できるものたち。
そう考えると、本が単なる本ではなくなにか別な特別のものに思えてきた。

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