見出し画像

★我楽多だらけの製哲書(53)★~私への刺客第一号と源義朝(The first thug to me and Minamoto no Yoshitomo)~

ロシアがウクライナに侵攻して1ヵ月が経つ。ロシアの(プーチンの?)当初の想定よりもウクライナの抵抗は激しく、ウクライナ情勢は混迷を極めている。いくつかの報道によると、プーチンはキエフへ暗殺部隊を送っているらしい。狙いはもちろんゼレンスキー大統領である。今のところ、ゼレンスキー大統領の身に危険は及んでいないが、用心しなければならないだろう。
It has been a month since Russia invaded Ukraine. Ukraine's resistance is stronger than Russia's (Putin's?) Initial assumption, and the situation in Ukraine is extremely confused. According to some reports, Putin is sending assassination troops to Kyiv. The aim is, of course, President Zelensky. So far, President Zelensky is not in danger, but he will have to be careful.

さて、私はタイに来て3日が経とうとしているが、以前の私のラオスでの行動がタイに存在する奴らに伝わっているのだろうか。早くも私を暗殺しようと刺客が現れたのである。しかし私の住んでいる物件は気密性があるため、大柄な奴では入り込めないようで、通気口の隙間を通り抜けられる暗殺者がやってきた。

私がバスルームにいるときを狙って、奴は私の背後から迫ってきた。ふと後ろの壁付近に目をやると、奴を見つけた。奴は暗殺者としては新米だったのだろう。隠れ方や逃げ方が下手で、簡単に捕まえることができた。

ラオスでの行動というのは、夜な夜な散歩しているときに、ヤモリたちを捕まえるというものである。日本でも続けていたが、奴らは暖かい季節でなければ現れないので、日本ではそれほど捕まえることはできていなかった。そのヤモリ界にとっては害悪でしかない私が再び東南アジアにやってきたということで、タイのヤモリたちの秘密結社「TGA(Thai Gecko Association)」が暗殺者を送り込んできたのであろう。

確かにバスルームにいるところを狙うという発想は悪くない。現在、日本のNHKで放送されている大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は、これから源氏が平氏を追討する流れであるが、今、物語の中心にいる源頼朝の父親である源義朝は、平治の乱で平清盛に敗れた後、尾張まで逃げてきて入浴中に暗殺されている。屈強な侍である源義朝であっても、入浴中ではその力を発揮することはできなかったわけである。

そのとき義朝は「ここに一ふりの太刀ありせばかかる遅れはとらぬものを」という言葉を残したとされている。入浴中、身の回りには刀や戦うための道具がなかったため、遅れをとったということであるが、私の場合は、現代のバスルームなので、様々な道具があった。暗殺者は小さいので掃除用具などで応戦する必要はなかった。近くのトイレットペーパーを丸めて、逃げる暗殺者を抑え込んだ。そして、歯磨き粉の空箱があったので、一時的にそこに収監しておいた。バスルームを出た後に、空き箱から、プラスチックのケースがあったのでそちらに移送した。

「日本一の不覚の塵、我をも失い人をも失わんとす、憎き男かな」
これは平治の乱の際に、義朝側の源信頼のミスでかくまっていたはずの二条天皇と後白河上皇に逃げられてしまったとき、義朝が信頼に放った叱責の言葉とされている。

今回捕まった暗殺者も、暗殺を失敗するどころか捕まってしまったので、TGAのメンバーからは同じように叱責されてしまうことだろう。まあ、タイで遭遇したヤモリ第一号ということで、すぐに解放してあげようと思う。尻尾の感じからは、「ホオグロヤモリ」の赤ちゃんだと思われる。

ロシアによるウクライナ侵攻においても、実戦経験のない若いロシア兵が投入され、捕虜となったときに、演習だと聞かされていたというコメントをしている。経験の浅い若い兵士にとって、今回のウクライナ侵攻は心の傷になってしまうのではないだろうか。戦争は、攻め込まれた側として物的にも人的にも生活・文化的にも精神的にも甚大な被害が及ぶのは当然だが、攻め込んだ側の兵士の精神にも甚大な被害を及ぼすはずである。戦争は誰も幸せにしない。
He commented that even during the Russian invasion of Ukraine, young Russian soldiers who had no experience in combat were sent in and were told that it was an exercise when they were taken prisoner. For inexperienced young soldiers, this invasion of Ukraine may be traumatic. It is natural that the war will cause enormous damage physically, humanly, life, culturally and mentally as the attacked side, but it will also cause enormous damage to the spirit of the soldiers on the attacked side. Should be. War does not make anyone happy.

ここから先は

109字 / 1画像
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?