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❖依存効果は選択を誤らせる弊害なのか、それとも啓蒙という恩恵なのか❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2022年1月17日)

(長さも中身もバラバラ、日々スマホメモに綴る単なる素材、支離滅裂もご容赦を)

◆依存効果は選択を誤らせる弊害なのか、それとも啓蒙という恩恵なのか◆
普段は気に留めることのない商品だったが、この日はとても気になり、最終的に購入することとなった。その商品とは「パンケーキ」である。

私はどちらかと言えば、スイーツが好きである。だから、近くのコンビニで買い物をするとき毎回必ずスイーツの棚は確認するようにしている。棚には「パンケーキ」はこれまでも並べられていたが、購入したことはなかった。

それなのにこの日、私が購入を決めたのはなぜだろうか。

きっかけはコンビニを訪れる前に家で見ていたYouTubeである。私がそのとき見ていたのは「ラランド」という芸人コンビのチャンネルであった。ラランドはサーヤとニシダの男女コンビである。ラランドに限らず、芸人のYouTubeチャンネルでは様々な設定や企画が流されている。

今回見ていたのは「パンケーキを単に食べる」という企画だった。サーヤとニシダ、そしてスタッフが和気藹々と、絶妙な掛け合いを織り交ぜながらパンケーキを食べる様子を見ていて、パンケーキに対する魅力が増し、パンケーキを食べたいという欲求が呼び起こされたわけである。

これはガルブレイスが著者『ゆたかな社会』で述べた「依存効果」が関係しているだろう。ただし、ガルブレイスは生産者が宣伝・販売技術などを利用して消費者の購買意欲をかき立てると説明しているので、純粋にこの構造ではないものの、消費者が自ら買いたい商品を決めているわけではなく、宣伝に引きずられている点で依存効果の一例と言えるだろう。

最近は、テレビでもタレントが様々な料理やスイーツを食べる番組が多い気がする。それによって、消費者の購買意欲が創出されていると考えられるので、生産者とテレビ局が手を組んで、積極的に依存効果を利用していることになる。

消費者主権の観点からは、消費者である私たちは、このような宣伝や番組に惑わされることなく、自分の思いに忠実に商品を選択すべきと考えるが、実際のところ、テレビ番組やYouTubeは貴重な情報源である。

それにもかかわらず、提供される情報が偏っていたり恣意的であったりすれば、私たちは適切な商品選択の機会を奪われていると捉えることもできる。

これは「情報の非対称性」にも関わってくるだろう。とはいえ、新たな情報との出会いの機会であることは間違いないので、競合商品に対する悪意や、当該商品の誇大広告ではないならば、啓蒙の恩恵に与っていると考えてよいだろう。

私が依存効果によって新たに購入する次なる商品は一体何だろうか。
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