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『ファートンいきもの記』【22】

今日の「いきもの」は≪Spaローマ≫である。
ラオスで出会った奴は、昼間からスパ(風呂・温泉)に入ってきたばかりだったのか、身体全体がまだ乾ききっていない状態だった。奴がスパをこよなく愛しているのは、古代ローマの伝統に憧れていることが関係しているらしく、古代ローマ人の社交場であったテルマエ(大浴場)のように、ラオスのスパを活用していたのである。奴と出会った時期はちょうど乾季で、多少濡れたままスパ(テルマエ?)から出てきたとしても、しばらく散歩すればあっという間に乾いてしまうから大丈夫という感覚だったのだろう。

奴の「とくしゅ(特殊能力)」は「オープンマインド」である。
そのような古代ローマの伝統に従った精神として、「偏見を持たずに、相手を受け入れる」というのが奴の基本的なスタンスである。そのため、人間が危害を加える恐ろしい存在と決めつけて警戒するようなこともなく、心のトビラ全開の純粋無垢な状態で接してくれているようだった。それは自分を裏切り戦いを挑んだ者であっても、戦いの後では、友として再びローマのために協力してほしいと伝えて、自分の勝利を誇らずに打ち負かした相手をも受け入れるカエサルのような器の大きさである。

#スズメ   #ラオス   #オープンマインド #テルマエ・ロマエ
(以下で今日の「いきもの」をスライドにて紹介)(動画も紹介)

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