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❖クリスマスソングに呼び起こされる懐かしい記憶❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2021年12月25日)

(長さも中身もバラバラ、日々スマホメモに綴る単なる素材、支離滅裂もご容赦を) 

◆クリスマスソングに呼び起こされる懐かしい記憶◆
自然が作り出す空間の魅力から一番好きな季節は秋である。しかし冬についても、街中にクリスマスソングが流れ、装飾は華やかに、そして北海道時代はここに雪が加わった人為と自然の融合であるクリスマスの時期は好きである。私は幼稚園がカトリックで、小学校時代は週末に教会で聖書と英語の勉強、週二回は放課後に知り合いのイギリス人のご家庭で英語を習っていたので、その関係から12月になると本格的なクリスマスを体感して育った。だから、イエスキリスト生誕の物語は、日本の昔話と同じかそれ以上に、自分に影響を与えている。様々なクリスマスソングも同様である。季節の歌なのだが、一年の中で盛大に祝われるイベントの音楽は、いつ聴いても楽しいが厳かさを伴った雰囲気があり、聖歌(讃美歌)ではないものも含めて或る種の宗教性を感じていた。そして現代的なクリスマスソングは実際には俗っぽいもののはずなのに、それらの歌に対しても、かつて感じた宗教性を勝手に錯覚して、厳かなものとして受け取ってきた。だからクリスマスの歌はどれも、私にとって精神を揺さぶる要素なのである。小さいときは発表会などで、クリスマスソングを演奏する機会が多くあった。しかし大人になってからは、聴くことはあっても、演奏することはなかった。

しかし二年前ラオスの日本語補習校で小学生の担任をしていたとき、担任クラスの児童はクリスマス会でクリスマスソングを演奏することになった。演奏したい曲を投票すると、ワムの「Last Christmas」と、マライア・キャリーの「All I Want For Christmas Is You」が上位2位となり、せっかくなので2曲とも演奏しようということになった。しかし楽器の演奏が得意な子ばかりではなかったので、一本指で弾ける音階の動画を探した。また、ラオスには日本人学校はなく、皆メイン校はインターナショナル校やローカル校のため、日本の学校のように鍵盤ハーモニカを持っているわけではなかった。そこで中華系のショッピングモールでミニ電子ピアノを何台か自腹で購入し用意した。最初は子どもたちがしっかり練習できるようにと、指導のつもりで関わっていたが、いつしか私が一番クリスマスソングと関わることを楽しんでいることが分かった。音階を画用紙に書き、視覚的に音階が上下する所を矢印で書いてみたり、同じような音階のパターンの所は色分けを工夫したりした。子どもたちと一緒に練習する時間は、自分がかつてクリスマスソングに魅入られて育った頃を思い出すようなもので本当に楽しかった。

日本に戻ってきてからは高校生を相手にしているので、あのような発表会はない。この季節、街中やテレビであの2曲を聴くと、ラオスでの発表会のことが思い出され、懐かしい気持ちになった。(当時の児童たちと練習したときの音源があったのでそちらも紹介しようと思う。ちなみに、マライア・キャリーの曲は私が用意したミニ電子ピアノでは鍵盤が少なくて、上の「レ」まで鍵盤がなく、ラストの「レミソ『レ』ド『レ』ド」がそのまま引けなかったので、画用紙でも「レミソ『ド』ド『ド』ド」になってしまっている)

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