シリーズ「まほら」/2011年〜より
ふるさとを記録する。私はこれまで故郷・鳥取の地を撮り続けてきた。
輝きと迷いのなか、「永遠」を生きる高校生の肖像。厳しさと安らぎが織り成す風土の下、深く確実に根を下ろし、暮らす人々。私の知らない時代を生き、現在に至る私の価値観に大きく影響を与えた祖父母の姿。そして無条件に私を優しく包み、力強く背中を押してくれる大地の姿。いずれも愛情と尊厳を抱き、フィルムに収めてきた。
素晴らしい場所、風土を意味する「まほら」。永きに渡り受け継がれてきたこと、護られてきたことに寄り添い、語り継ぐために、私は写真を撮っている。
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