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1年間ありがとう、さようなら MacBookAir M1

一年間使ったMacBookAir M1を売却した。さきほど梱包を済ませて、次のユーザーに向けて発送してきたところだ。思えばちょうど1年前、衝動的に買い、記事に書くほどに気に入った端末だった。

気に入らなかったのか?

とんでもない。おそらく20年以上パソコンを買い替えてきた中で、最も気に入ったモデルであることは間違いがない。それくらい素晴らしい端末だった。

中学校の頃からCompaq, IBM, HP, Sony、、何台もPCを使ってきた。親のお下がりやジャンク品の修理品もあった。色々使ってきたけれど、間違いなく記憶に残る1台。薄く軽いけれど質感のある重さ、アルミ削り出しの薄い品の良い雰囲気。音・映像の良さ、動作の速さ、iPhoneとの連携。。ハードウェアとソフトウェアがここまで調和した製品を、僕は久しぶりに見た。

かつて気に入ったSony VAIO typeTZですら、販売がWindowsVista > 7への過渡期であり、OSアップデート時に一部ドライバが提供されないなどの不手際が目立った。記念モデルでもこの扱いか…と思っていたら、Appleは常に最新OSを提供してくれるし、端末の移行もシームレスだ。パソコンを使うときのストレスである「壊れていないのにメンテナンス」する大半がなくなり、これほど快適なものだとは思わなかった。

なにより、特に使わないけれど持ち歩きたくなった。ケースに入れてカバンに放り込んで、とにかく外で作業するしないに関わらず持ち歩いていた。誰かに見せる訳ではないけれど、常に持ち歩いていたくなるのがアップル製品の不思議な魅力だと思う。

M2へ買い換えたのだけど、最後まで手放すか迷った端末。手元に残しておきたかったけれど、使わないまま埃をかぶるくらいなら、壊れるまで使ってくれる人の元に行ったほうがいいよね。。

リセールバリューのお話。

購入時価格120,780円、メルカリ売却価格98,000円。実質的に2万円程度で一年間使えた計算になる。アップル製品の良さはこのリセールの良さで、売却するときに一定のプライスがつく。売るタイミングが早いほどリセールは高く、

一方で近年、バッテリーの充電回数・状態・残容量がOS上で確認できるために、あまり長く使ったあとは価格の落ち幅が大きい。この点を踏まえると新製品ごとに買い替えていく方が、使い潰すよりも実質安く済むと考えている。

いずれにせよ、月1,500円程度で最新MacBookが使えて、買った人も手放した人も満足している。これこそAppleというブランド世界観なのだろう。宣伝や看板だけにこだわって、ユーザー体験を蔑ろにしていては決して構築できない世界だろう。

それって転売じゃないの?

あなたが若いとき、スマホや車を買うときに「中古品」と言うのは必ず選択肢にあったと思う。それは元々新車で買ってくれた人が居たからこそ供給されるものであり、長く市場で残っていってくれる。別に転売利益を得た訳ではないし、使った分のプライスは消費されている。

そうして良質な中古を市場に供給するのは、その製品分野で育った人の義務だと思う。そうしないと若い人が第一歩を踏み出せないのだ。実際、トヨタ自動車は必ず中古市場を新市場導入に重視しており、彼らはお客さまが若いとき最初に使ったブランドを継続、いずれ新車でも利用してくれることを理解している。(古いアメリカの言葉で言えば「マイ・ファースト・ソニー」だ)

Apple公式整備済み品の購入

とは言え、最近の円安にめげて、M2は少し安く買っている。アップルは公式で「整備済み品」を販売している。これは不良品等を修理したもので中古扱いだが、徹底して部品交換されており新品保証もついて15%程度安く買える。現行製品を公式で安く買えるのは、社員販売以外ではこれくらいだろう。

最後に

このMacBookAirM1を購入したときは、まさに激動だった。東京への引っ越し、社内昇格試験、異動、、一年間があっという間に過ぎた。出張の多い部署になり、なかなか自分と向き合う時間が取れなかった。でも、少しずつ動画や文章や予定など、自分が何かを「つくろう」と思えるツールを持てたことは、自分らしさを取り戻せるいい機会になった。

次のユーザーのもとでも、大事に使ってもらって欲しい。

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