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🇹🇼台湾にハマったきっかけ、檳榔@台北2010

台湾にハマったのは比較的最近、2010年にマイレージ で初めて行った。そのころは歴史に疎く、台湾は大きな島くらいに思っていた。ここが一つの国として私を夢中にさせたのはまた別途。ここでは台湾に行ったきっかけを記す。

これだ。檳榔である。「ビンラン」と現地人は言う。噛みタバコの一種だ。これをクチャクチャと噛んだあと赤みのある唾をそこかしこに吐いている。路上にはその跡がある。しかもその檳榔を売る「檳榔西施」と呼ばれる女性の売り子が大変セクシーだとの噂を聞いて、台湾行きを決めた。

ところが、その肝心な「檳榔西施」は見当たらない。仕方なく繁華街の林森北路をブラブラ歩いた。すると檳榔はすぐに見つかった。オバちゃんが屋台で売っていて拍子抜けだ。(これもいろいろ事情があることは後日分かる。またどっかで思い出したら書こうと思う。)

こんな店構えだ。台北に行かれた方で、いったいこれは何だ?と思った方も多かったと思う。「アジア圏で見られる噛みタバコ文化」なのだ。

この噛みタバコは身体に悪い、良くないこと、と日本人は見なす傾向がある。でも、アジア圏ではヤシの実の子供のようなこれらを叩き潰したり、葉にくるんだりして噛む風習はタイでもミャンマーでも見かける。ある国の文化を自国の基準だけで即NG、と言うのは余計なお節介だと個人的には思う。(何も檳榔を噛め、とは言わない)

話を戻すと作成風景はこんな感じ。「何だ、セクシーな美女が作ってないじゃないか」と憤慨していたが、「檳榔西施」には最終的に別の場所で会えた。これも思い出したら別途書こうと思う。

棒状の扇子のようなネオンが光ってる場所にこの看板。檳榔屋台の目印だ。

噛むと、ひどく不味かった。思わず嗚咽した。屋台のおばちゃんや周囲の人はその私の姿を見てゲラゲラ笑っていた。我慢して噛み続けた。すると軽く心臓の鼓動がトクトクと早まり、顔が火照ってきた。台湾の肉体労働者の嗜好品、というのもうなずける。気付け薬みたいなものだ。

観光客が檳榔を買って、噛むのは珍しいようで周りの人が「こう噛め」「飲み込むなよ」とか満面の笑みで教えてくる。そんなやりとりをしていると、台湾にいるのかタイにいるのかよく分からない気分になってきた。台湾を知らなかった私は、日本の近くにこんなに居心地の良い場所があることに驚いたし、もっとよく知りたい、と思うようになった。

そして、台湾にハマった。ーータケシ

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