🇹🇭タイの動物園はめちゃくちゃだ@チェンマイ2007
この写真を見ておかしな事に気づかないだろうか。ここはチェンマイにあるパンダが有名な動物園である。あまりにチェンマイでやることが無いので、彼女に連れて行ってもらった。
?何かおかしい。
私「この動物園はおかしいよ」
彼女「そう?何がおかしいの?」
周りをみる。
これが園内。駐車場はあるようで無い。みんな阿吽の呼吸で見事に停めていく。不思議なことにイライラしてる人もいない。混沌としてるが絶妙な間隔で停めていく。
そんな事はいい。
もう一度動物(ダチョウ園…)に目を向ける。
うん。ダチョウだ。
今度は奥にロバが見える。
絶対にロバだ。
当然映ってない右手にはキリン。
私「おかしいだろう?」
彼女「何もおかしくないわよ。普通よ。それよりパンダを見ましょうよ」
腑に落ちないままパンダ園に向かった。
コアラと同居してないだろうな…?
パンダ園の入り口。
「飲み物持ち込むな」
律儀にルールを守ってるタイ人。
失礼ながら違和感を感じる。
いたよ、いたいた。写真では分かりにくいが目と鼻の先。近寄ってきたら手が届きそうだ。
幸いな事にコアラもレッサーパンダも同居していない。先ずは一安心。
上野動物園みたいに一方向に歩かされて正味2分の鑑賞、って事にはならない。半円状の柵からこれまた絶妙な間隔でタイ人達は無理やり割り込んだり、出たりしながらパンダに夢中。
日本だったらマナーうんぬん白い目で見られそうな振る舞いも「お互い様よね、生きるためには」という緩い空気が流れている。私は横入りして先頭に立った。
サービス精神旺盛なパンダ。
どうやら中国から送られたパンダらしい。
有能な外交官だ笑
ひたすら客の方に腹を向けて笹を食べ続ける。
「来て良かったよ」私は言った。
彼女も満足そうだった。
「近くに有名なお寺があるの。
ドイ・ステープって言うの。登りましょうよ」
めんどくさかったがついていく事に。
失礼ながら、あのタイ人が、息も絶え絶えに苦行に耐えて登り続ける風景が珍しくて写真を撮った。百メートルでも歩かないでタクシーに乗る彼らが、である。
「ここよ、お参りの仕方を教えるわ」
一人旅もよい。
信頼できる人と旅をするのもよい。
2007年末のチェンマイより
ーータケシ
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