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[気候変動】2050年のビジネスチャンス

ニューサイエンティストに実質二酸化炭素ゼロ排出の社会が2050年にできた場合に、どのような生活になっているかの予測が書かれていました。どのようなビジネスチャンスがあるかなぁと考えていました。


2050年のイギリスではどのような生活になっているかと言うと、夏は今までよりも熱くなっており、最高気温40度を超える日が年間10日以上ある。実質ゼロ排出を今世紀の半ばまでに達成したとしても、今まで排出した分が急になくなるわけではないので、タイムラグとして1回は1.5度を超えると予想されています。IPCCが出しているレポートにも、 1番楽観的なシナリオを取ったとしてもこのオーバーシューティングと言われる「1回は1.5度を超える地球温暖化」を今世紀末までに防ぐことができないとされています。


交通はどのようになっているかと言うと、大半の車はは電気自動車になっており、そしてそれもカーシアリングになる。そのため、自分の車用の充電器として、巨大な充電装置を置いている家庭は多くないとの事。多くの短距離飛行は電車に置き換えられる。しかし、長距離飛行は今回のパンデミック後に、どんどん増え続けるとの予測。そして、そこで使われている燃料の25%程度は化石燃料に由来するものではなく、バイオ燃料やシンセティック燃料に置き換わる。ここから見るとやはり電気自動車やそれに関連するようなカーシェアリングや自動運転のビジネスは今後広がっていきそうです。短距離航空の小さなエアポートは運営が難しくなるでしょう。

土地利用は、本物の肉を食べる人が減るために多くの農場が必要とされなくなり、また脱炭素をするための植林が増える。イギリスの場合、5分の1の農場は必要なくなり、英国全土における森の割合も13%から18%に増える見込み。ここ最近建築材としての木材の需要は増えている。今は木材で高層建築もできるような技術もできているため、今後も木材の需要が増えるので、林業や木材関係のビジネスもいけそうです。

一般の人の生活はどうなるかと言うと、家のエネルギー消費量や断熱効果等は良くなる。そして環境に配慮したパッケージング等が増えることにより、ゴミは50%以下になる。今回のパンデミックで健康志向になった人たちも多くなり、合成肉を使った食文化も一般化するように思われます。 日本の精進料理を見るように、お肉は食べてはいけないが、お肉を食べたいと言う欲はあるので、今後とも「肉は食べたいけど食べれない人」への合成肉を作る事業は多くなることでしょう。

そんなにあっと驚くような世界ではありませんでしたが、それでも30年後の世界は今と大きく変わっています。人口が減る世界とベーシックインカムでしか生きていけないような人口が多くを占めるなどの社会的変化や、ソリッド・ステイト・バッテリーとコールド・フュージョンのような画期的なエネルギー革新のシナリオは取り込まれていないので、実際はここに書かれているようなシナリオにはならない可能性も大いにあります。これから、どのような世界になってくるのでしょうか。

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