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フォーエヴァー・ジーン・ヴィンセント/ヴァリアス・アーティスツ (‘80)
Forever Gene Vincent / Various Artists (‘80)
‘50年代後期のロカビリーブームに登場したアーティストの中で、エディ・コクランと並んで人気のアーティストがジーン・ヴィンセントである。一般的には「ビー・バップ・ア・ルーラ」が有名であるが、それ以外にも多くのヒット曲を放ち、また彼のバンド、ブルー・キャップスのギタリストであったクリフ・ギャラップのトリビュートアルバムをジェフ・ベックがリリースするなど、多方面からの評価を得ているアーティストでもある。
本作は‘70年代に設立されたローリン・ロック・レコードによって、かつて活躍したロカビリアンたちと一緒に制作されたジーン・ヴィンセントへのトリビュートアルバムである。
ローリン・ロック・レコードについては、過去にも記事を投稿しているので、そちらをご覧頂けたらと思う。
本作の内容としては、サム・クックでお馴染みの「ブリング・イット・オン・ホーム」でスタートし、バディ・ノックスの「パーティー・ドール」までの4曲は、ジーンによる録音で、周囲の笑い声などからスタジオでのアウトテイクかもしれない。個人的には、この4曲が本作の真骨頂だと考える。
続いては、レイ・キャンピやジョニー・キャロルなど、お馴染みのローリン・ロック勢によるジーンのカバーである。サウンド的にはローリン・ロックの特徴でもあるリバーブが深く効いたサウンドであり、ネオロカビリーが台頭する前の状況を感じることができる。特筆すべきはブルーキャップスの2代目ギタリスト、ジョニー・ミークスも2曲に参加していることである。
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何よりも驚きなのは、本作はサブスクにリストアップされていることである。アーティスト名、タイトル名は正しくないものの、正真正銘の同作品〜しかもUSオリジナル盤「LP022」のジャケット写真である。
個人的には、現在もローリン・ロックのアルバムのコレクションを続けており、今となってはライフワークの一つとなっている。
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