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幻のゴースト・ライダー/アウトロウズ (‘80)

Ghost Riders / The Outlaws (‘80)
今回は、アウトロウズの’80年リリース、通算7作目のアルバムを紹介しようと思う。彼らはフロリダ州タンパ出身のバンドで、‘75年にアリスタからデビューした。レーナード・スキナードとも交流があり、故ロニー・ヴァン・ザントが「アウトロウズ」の名付け親であるのは有名な話である。

初期のサウンドは、カントリー風味のある曲にトリプルギターという風情であったが、メンバーの交替やツインドラム化により、ハードなサウンドに変化した。’78年頃には6人編成だったが、本作では5人編成となっている。

アリスタ US盤
裏ジャケット
インナースリーブ
インナースリーブ裏

スタン・ジョーンズ作の「(ゴースト)ライダーズ・イン・ザ・スカイ」をテーマにした本作では、ヒューイ・トーマソン(ギター、ボーカル)、ビリー・ジョーンズ(ギター、ボーカル)、フレディ・セーラム(ギター)、デヴィッド・ディックス(ドラム)、リック・クーア(ベース)のラインナップとなっている。
なお、本作には追加メンバーとして、ウェット・ウィリーに在籍していた、マイク・デュークがキーボードとしてクレジットされている。インナースリーブの左から3人目がマイク・デュークである。

個人的には、’78年にフレディ・セーラムが加入してからは、ロック色が強くなってしまい、バンド本来の持ち味であった「カントリー風味」が大きく減退してしまった感がある。
しかしながら、本作はMTVが台頭してきた時期のアルバムでもあり、タイトル曲の「(ゴースト)ライダーズ・イン・ザ・スカイ」はビルボード・トップ100のUSシングルチャート31位となり、彼らの最大ヒットとなった。
ちなみに映画「ゴースト・ライダー」でも使用されている。

バンドは’82年リリースの「ロス・オンブロス・マロ」で一旦 開店休業状態になり、’86年に「ソルジャーズ・オブ・フォーチューン」をリリースした後に解散となった。

当時、彼らの唯一のオフィシャルビデオは、この時期の映像であり、MTVからリリースされていた。

YouTubeの音源をどうぞ。

Spotifyはこちらから。

初期のカントリー風味のあるアウトロウズと別バンドと考えれば、キャッチーな曲もあり、それなりに良いアルバムであるが、やはり初期のサウンドを期待してしまうのは仕方のないことかもしれない。

ファンなら購入、そうじゃない方はサブスクの一枚。

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