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サザンロック/スワンプ系のアルバム紹介

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オールマン・ブラザーズ・バンド、レーナード・スキナードの定番から、マーシャル・タッカー・バンド、ウェット・ウィリーなどのベテラン勢、スティルウォーター、ウィンター・ブラザーズ・バ…
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2023年3月の記事一覧

ロス・オンブロス・マロ/ジ・アウトロウズ (‘82)

ロス・オンブロス・マロ/ジ・アウトロウズ (‘82)

Los Hombres Malo / The Outlaws (‘82)
‘75年にデビューしたアウトロウズの8作目、アリスタ・レコードでの最後の作品。トリプルギターやツインドラムといった編成の時期もあったが、この時期では4人編成になってしまった。

タイトルはレーナード・スキナードの故ロニー・ヴァン・ザントに「アウトロウズ」の名前をもらう以前に活動していた時のバンド名で、ロス・オンブロス・マロの

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オネスト・トゥ・グッドネス/グラインダースウィッチ (‘74)

オネスト・トゥ・グッドネス/グラインダースウィッチ (‘74)

Honest to Goodness / Grinderswitch (‘74)
オールマンズのローディーだったジョー・ダン・ペティ(ベース)がメンバーのバンド。オールマンズ同様、キャプリコーン・レコードからデビュー。
ツインギター、ベース、ドラムスといった4人編成だが、後にキーボードが加入し5人に。

サザンロックと一言で言っても、バンドによって特徴や雰囲気が大きく異なる。カントリー、ソウル、ジ

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レフト・コースト・ライヴ/ウェット・ウィリー (‘77)

レフト・コースト・ライヴ/ウェット・ウィリー (‘77)

Left Coast Live / Wet Willie (‘77)
以前紹介したウェット・ウィリーのザ・ウェッター・ザ・ベターに続くアルバムで、キャプリコーン・レコードでの最後作品。この後、バンドはエピックに移籍する。
ロサンゼルスのロキシーでのライブ音源となり、選曲は最高である。”No No No”で始まり、”Keep on Smilin’”で幕を閉じる。

女性コーラスのウィリエッツは前作か

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ハリー・サンダウン/アウトロウズ (‘77)

ハリー・サンダウン/アウトロウズ (‘77)

Hurry Sundown / The Outlaws (‘77)
フロリダ・ギター・アーミー〜アウトロウズの3作目。個人的にはアウトロウズのアルバムでは一番かと。理由としては、このアルバムを最後にヘンリー・ポールが脱退し、その後のサウンドが大きく変わってしまったこと。もう一つはこのアルバムから参加したベースのハーヴェイ・ダルトン・アーノルドがソングライティングもこなしているため、バンドの曲に幅が

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灼熱の魂/ヘンリー・ポール・バンド (‘80)

灼熱の魂/ヘンリー・ポール・バンド (‘80)

Feel the Heat / Henry Paul Band (‘80)
アウトロウズを脱退したヘンリー・ポールのバンドのセカンドアルバム。前作「グレイ・ゴースト」で見え隠れしていたカントリー風味は薄れ、かなりタイトでヘビーなサウンドとなった。もちろんツインリードは健在で、さらにアウトロウズ時代のドラマー、モンテ・ヨーホーが参加し、バンドはツインドラムとなった。

ツインドラムといっても、オール

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グレイ・ゴースト/ヘンリー・ポール・バンド (‘79)

グレイ・ゴースト/ヘンリー・ポール・バンド (‘79)

Grey Ghost / Henry Paul Band (‘79)
アウトロウズを脱退したヘンリー・ポールが自身の名前を冠したバンドを結成、そのファーストアルバムになる。’81年までに3枚のアルバムをリリースした。

アウトロウズのメンバーであったヘンリー・ポールは、アウトロウズの3作目”Hurry Sundown”のリリース後に脱退し、自身のバンドを結成することになる。カントリー要素の強いアウ

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ゲット・ライト/モーズ・ジョーンズ (‘73)

ゲット・ライト/モーズ・ジョーンズ (‘73)

Get Right / Mose Jones (‘73)
このバンドをご存知の方は少ないかと思う。アル・クーパーが設立したサウンズ・オブ・ザ・サウスがレーナード・スキナードと同時期にリリースしたバンドのファーストアルバム。しかもUSオリジナル盤。

肝心のサウンドの方は、リズムセクションが結構バタバタした感じは否めないが、曲調はバリエーションも多く、多彩な印象を受ける。初期のチャーリー・ダニエルズ

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ヒア・ゼア&バック/アレン・コリンズ・バンド (‘83)

ヒア・ゼア&バック/アレン・コリンズ・バンド (‘83)

Here, There & Back / Allen Collins Band (‘83)
‘77年、レーナード・スキナード解散後、生き残ったメンバーたちはロッシントン・コリンズ・バンドを結成し、’80年、’81年と立て続けに2枚のアルバムを制作した後に解散した。その後、またもやロッシントン・コリンズ・バンドの何人かは、アレン・コリンズ・バンドを結成するに至る。
ゲイリー・ロッシントンとデイル・ク

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ザ・ウェッター・ザ・ベター/ウェット・ウィリー (‘76)

ザ・ウェッター・ザ・ベター/ウェット・ウィリー (‘76)

The Wetter the Better / Wet Willie (‘76)
ウェット・ウィリーの通算6枚のアルバム、こちらもキャプリコーン・レコードからのリリース。それまでの女性コーラスを廃止し、よりファンキーな音になった感がある。

小気味良いロックンロールなピアノで幕を開ける。1曲目”No No No”に続いて、”Teaser”、“Baby Fat”とアップテンポなナンバーが続く。
個人

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エニタイム、エニプレイス、エニウェア/ロッシントン・コリンズ・バンド (‘80)

エニタイム、エニプレイス、エニウェア/ロッシントン・コリンズ・バンド (‘80)

Anytime, Anyplace, Anywhere / Rossington Collins Band (‘80)
‘77年の飛行機事故の後、サバイバルメンバーたちが結成したバンド。基本的にはレーナード・スキナードのメンバーがほとんど。38スペシャルのバックボーカルだったデイル・クランツをメインボーカルに据え、’80年代らしいハードなアメリカンロックを披露した。こちらはそのファーストアルバムで

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アラバマの凄い奴/エディ・ヒントン (‘78)

アラバマの凄い奴/エディ・ヒントン (‘78)

Very Extremely Dangerous / Eddie Hinton (‘78)
こちらもキャプリコーン・レコードからの一枚。エディ•ヒントンのファーストアルバムで、邦題は「アラバマの凄い奴」。ジャケットやサウンドからは、黒人アーティストと思われがちだが、ウェット・ウィリー同様、白人のアーティストである。
しかしながら、アラバマ州マッスル・ショールズでギタリストとしてスタジオミュージシャ

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ウェット・ウィリー/ウェット・ウィリー (’71)

ウェット・ウィリー/ウェット・ウィリー (’71)

Wet Willie / Wet Willie (’71)
子供の頃から音楽が好きで、今までにハマったジャンルも、ロカビリー系(ピュア、ネオ、サイコ)をはじめ、フュージョン、ブルースロック(特にサザンロック)、ウェストコースト、その他たくさんある。

そのサザンロックの中でもオールマンズやレーナード以外のアーティストに美味しいのが結構いる。画像はオールマンズの所属していた、キャプリコーン・レコード

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訃報ゲイリー・ロッシントン〜ロッシントン・コリンズ・バンド/ディス・イズ・ザ・ウェイ (‘81)

訃報ゲイリー・ロッシントン〜ロッシントン・コリンズ・バンド/ディス・イズ・ザ・ウェイ (‘81)

This is the Way / Rossington Collins Band (‘81)
3月5日レーナード・スキナードのギタリスト、ゲイリー・ロッシントンが他界した。最後のオリジナルメンバーの他界によって、一つの時代が終わった感がある。

何度かのメンバーチェンジを経て活動を継続してきたレーナード・スキナード、それぞれの時代にそれぞれの名曲、名演があったことは言うまでもない。
個人的には’

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