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ロカビリー/オールディーズ系のアルバム紹介

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サン・レコードなど、‘50年代のピュアロカビリーから、ストレイ・キャッツに代表される’80年代のネオロカビリー、メテオス、フレンジーなどの’90年代サイコビリーとオールディーズポ…
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2023年9月の記事一覧

ロック・ビリー・ブギー/ロバート・ゴードン (‘79)

ロック・ビリー・ブギー/ロバート・ゴードン (‘79)

Rock Billy Boogie / Robert Gordon (‘79)
‘80年代のネオロカビリーの時期になって注目されたニューヨークのアーティスト、ロバート・ゴードンの通算3作目、RCA移籍後の初めてのアルバムを紹介させていただこうかと思う。

彼は地元のワシントンD.C.で長い間ロカビリーやロックンロールをプレイしており、プライヴェート・ストックから2枚のアルバムもリリースし、その2枚

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ミスター・ムービン・アップ/エルヴィス・ブラザーズ (‘83)

ミスター・ムービン・アップ/エルヴィス・ブラザーズ (‘83)

Movin’ Up / The Elvis Brothers (‘83)
今回は、イリノイ州シャンペーンから登場したトリオ、エルヴィス・ブラザーズのファーストアルバムを紹介させていただこうかと思う。
メンバーはロブ・エルヴィス(ギター、ボーカル)、グラハム・エルヴィス(ベース、ボーカル)、ブラッド・エルヴィス(ドラム)の3人で、エレキベースながらも、スタンディング・ドラムというスタイルで、もろロカ

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ライヴ・アット・ザ・100クラブ/フレンジー (‘88)

ライヴ・アット・ザ・100クラブ/フレンジー (‘88)

Live at the 100 Club / Frenzy (‘88)
前回に続いて’80年代UKのアルバムを紹介させていただく。’80年代に盛り上がったネオロカビリーは、パンク、ニューウェーブのムーブメントを経たロカビリーというのが一つの雛形であったが、さらにガレージ、ポジティブパンクなどとの融合を経て「サイコビリー」が誕生した。

サイコビリーは「ホラー」「サイケデリック」などのダークな要素を

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ウィリー&ザ・プア・ボーイズ/ウィリー&ザ・プア・ボーイズ (‘85)

ウィリー&ザ・プア・ボーイズ/ウィリー&ザ・プア・ボーイズ (‘85)

Willie and the Poor Boys / Willie and the Poor Boys (‘85)
元スモール・フェイセズ~フェイセズのロニー・レーンが冒された原因不明の難病の研究機関ARMSへのチャリティを目的として、ローリング・ストーンズ在籍時のビル・ワイマンが中心となってスタートしたバンドが、今回 紹介させていただく、ウィリー&ザ・プア・ボーイズである。

バンドのメンバーは

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サレンダー・トゥ・ユー!/ヴィーナス (‘80)

サレンダー・トゥ・ユー!/ヴィーナス (‘80)

Surrender to You! / The Venus (‘80)
かつて’80年代初頭に日本国内でロックンロールやオールディーズが流行った時期があり、その中心ともなったバンドが、今回紹介させていただく「ヴィーナス」である。

私の親が若い頃(’60年代初頭)にアメリカやイギリスのロックやポップスが輸入され、日本国内のアーティストが、こぞって日本語詞を乗せてTVに出演していた。この時期が「日劇

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