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BTB2開催レポート:リトリート 「社会環境の地殻変動とイノベーション」 NIG 藤原さんと。

こんにちは。Beyond The Border2.0(以下、BTB2.0)のメイン・コーチの渋谷です(渋谷 健のプロフィールはこちらから)。BTB2.0はイノベーション課題・DX課題に取り組む、戦略デザインのためのコーチング・プログラム です。今回は2022年2月24日にオンライン開催したリトリートセッションのレポートです。

テーマは「イノベーション」

超複雑化する社会環境の中で、企業経営の在り方は根本から変容することが求められています。これまでの常識が通用しなくなり、社会を次世代に継承するためのエコシステムの形成とイノベーションの実践が不可欠です。今回は中部圏におけるイノベーション創出にナゴヤイノベーターズガレージの場から取り組んでこられた藤原さんをゲストにお招きし、今の日本が置かれている状況や課題について考えると共に、次世代につなぐイノベーションの在り方について対話します。

いまは地殻変動的構造変化の時代

藤原さんはトヨタ自動車や豊田自動織機で海外駐在を歴任してきました。その中で”世界から見た日本”を捉え、危機感を持ってきてます。そして今、新型コロナウィルスやウクライナ情勢などの問題も顕在化し、社会構造の限界が明らかになってきました。地殻変動的な構造変化が求めらられる時代を乗り切ることが私たちにいま求められています。だからこそ藤原さんは多様性を活かして未来を生み出す、すなわち”イノベーション創出の場”として、ナゴヤイノベーターズガレージを2019年に設立し、けん引してきてます。

基礎として”現実”を知ること

今回のセッションでは藤原さんより、特に日本に焦点を当てた地殻変動的構造変化の4つの因子を紹介いただきました。それは「人口減少」「財政」「気候変動」「暴走する資本主義」の4点。いずれもすでに小手先の対応で解決できる状態をはるかに超えています。そこから見えてくるのは日本はもう先進国とは言えない状態あるということ。もう過去に戻ることはできません。だからこそ私たちは基礎としてこれらの”現実”を知り、向き合い、受け止め、その先に未来を創ることが求められています。

(参加者の意見のテキストマイニング結果)

ひとの”根源”から変わること

ではこの現実と向き合い、イノベーションという手段を使って未来を切り拓くために何が必要なのでしょうか。一言でいえばマインドセットです。でもそれは決して単純な精神論では決してありません。自分自身の視野を開き、視座を高め、視点を変えて、活力を生み出し、持続可能な循環を描く”考え方”へのシフトです。藤原さんが取り組んできたナゴヤイノベーターズガレージをはじめとするイノベーションへのチャレンジは、まさにその実践と言えます(もちろんBeyond The Borderも含めて)。

トラストと熱量のある場から未来へ

イノベーションの実践には人のつながりが不可欠です。一人の力ではイノベーションは起きません。ではそのつながりには何が必要でしょうか?一つはトラスト。信頼関係がなければつながりようがないのです。もう一つは一人一人の熱量。強い思いがなければつながりは動きません。そして場。つながりを継続するためのプラットフォームも必要なのです。ナゴヤイノベーターズガレージはこれらを実現した一つのイノベーションの在り方。今回の藤原さんのお話は、このイノベーションの在り方の本質に迫り、未来を築くために自分自身がなにを今為すべきなのか・どう動くべきなのかを問い直す、Beyond The Borderらしい時間となりました。


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